Rainbow Frontline
歌:VOCALOID MATCHA(CV:大橋彩香)
作詞作編曲:くろつめ
桜もまだまだ蕾の頃に
始まった物語
まっさらで何もない空間
飛び込んではみたけれど
目に入るのは初めてのことだらけ
全てが例外でイレギュラー
1つ、2つ増えては
重なる波の中で
同じようで違う毎日で
また新しい自分に出会える
過ごした季節が
明日を描く為の色になるなら
100を超える仲間の理由
分かった気がするんだ
ねぇ
繋いだ手と手が
教えてくれた魔法があるから
照らしていく虹の先も
一緒に歩めるんだ
響き渡るmy songs
イメージソング
作詞編曲:GyoXa.
何もない道を歩くのはちょっと怖かった
すれ違う人さえも気にしなくなったら本当にひとりだ
月に楓が舞う 波打ち際で聴いていた
感情論の歌詞 筆跡が滲んでいる
君を模って過ごす日々に正解はあるだろうか
君を模ったこの音の居場所は どこにあるのだろう
もしかしたら誰にも気づかれないまま ひとりで鳴き続ける
それでも構わず描いていた 宛先不明の存在証明
僕は君みたいになれない だから君を伝えたい
君を模った音のいくつかを君が奏でている
もしも届かなくても その真実が衝動だ
それだけでいいのさ
気の済むまで まだ鳴らそう
はたけ
活動5周年おめでとうございます!
いつも配信者、アーティスト活動から元気と勇気をもらっています。特に応援するきっかけとなった、樋口さんの歌声は私の大きな活力になっています。樋口さんに出会えたこと、今こうして応援できることがとても幸せです。楽しい時間をありがとう!
これからの1年も、樋口さんにとって笑顔の溢れる楽しい毎日になりますように。ずっと応援しています!!
アイリスを紡ぐ
作曲:あーもんでぃ・えるめす
作詞:えるめす
奏でろ音 響かせメロディ 今
stay my heart on the wind 届けるよ
夕暮れに溶けた花一輪 溺れるように咲いている
自分の色もつ花達が すれ違いに笑いあってる
窓の外から聞こえる声が 夢を支える土台(つち)になる
芽吹いた私たちの夢 世界をつなぐ虹
歩いた道 届けた音 叶えた夢
みんなが同じじゃない
それぞれが虹の先に夢見た未来
飛び立つ空は広がって
奏でる音符はばらばらで
だけど
overlap on the melody 重ねるよ
Let's sing in the rainbow 伝えるから
コーラス参加メンバー
Gyoxa.
あーもんでぃ
あかりの灯る大きなお家
いろ葉
くろつめ
ゲセツ
ゴールドオーガー
サカタハルミジャン
するふぃど
たなとす
チェク
ふぐぱん
みにら
ユネ
ラテ・ラピク
りたーんず
那島タフト
氷ノ山えな
悠
花舞う日々に(self cover)
作詞作曲:Senaru
いつもの通学路
寝ぼけた視界で
歩いてる道を
前髪でそっと隠してる
知らない街の音
少し寂しくて
遠くなる日常の背中
そっと手を伸ばす
小さな思いが大きな地図になって
前に進む力くれるよ
描いてきた思い出たち
今日も明日も笑ってたい
不器用でもまっすぐ進めば きっと大丈夫さ
今私を照らしている光は 私が灯した光だから
見えない道でも 歩いていけるよ
これからも これからも
ドーキー
蓮香
ヤシマロパ
痛恨
桜木リイチ
お粥
じぇの〜る
ラテ・ラピク
Anniversary Girl
テーマ:5th記念ストーリー
大覺臣ツツジ
◇
五年という年月は、一体どれほどの長さなのだろうか。
それは、大学受験生が就活生になるほどの時間であり、大学一年生が社会人一年目を終えるほどの長さであり、何より世の中が変わってしまうのには十分すぎる時間の長さである。
『間もなく、一番線に東京・上野方面の電車が参ります。黄色い線の内側でお待ちください』
寒い風が吹くプラットフォームに駅の構内アナウンスが鳴り響く。ほどなくして、蛍光灯に煌々と照らされたプラットフォームに銀色に緑の塗装がされた電車がやってきた。背中に背負っていたリュックサックを身体の前に背負い直し、開いたばかりのドアから電車の車内に入ってゆく。
すぐにイヤホンをして、外の音を遮断する。スマートフォンを外套のポケットから取り出して、表示されている通知をタップしてミュージックアプリを開く。楽曲を選択し、再生ボタンを押すとすぐに左右の耳からシンバルの音が鳴り響いた。
同時に、これまでの記憶も呼び起こされる。四年前の一月十二日にこの曲を初めて聴いたときの衝撃はいかほどであったか。今聴けば拙く感じる歌声は、間違いなく彼女が歌手として歩んできた年月の積み重ねを強く感じさせた。
電車の窓に反射した自分の姿を見つめる。この曲を初めて聴いたときは大学生だった自分は、今やスーツを見に纏った社会人となった。彼女は姿の変化が少ないから忘れてしまいがちだが、年月は確実に経っている。すでに歩んできた二十五年の人生のうち、その五分の一に相当する五年間を、「樋口楓」という一人の人間を生活の隅に置き続けながら生きてきたことになる。
思わず感慨深くなり、視線を上げる。
座席の上の三つ連なったモニターで動画広告が流れている。そうだ、五年前は電車もこんなものではなかった。渋谷に高層ビルは乱立していなかったし、東京オリンピックもまだまだ未来のことだった。そして何より、自分は今よりも五歳若かった。「樋口楓」と出会った頃には成人したばかりだった自分が、今やアラサーになろうとしている。思わず、スマホを操作するために片方外していた手袋を握りしめる。
月日は流れ、世界は変化し、自分も歳をとる。
時の流れは怖いが、しかし、これから先に「樋口楓」がどんな姿を見せてくれるのか、それが楽しみで、楽しみに思っていると不思議と流れた時間を振り返っても焦燥感というものは感じなかった。
五年前にスマホ向けの配信プラットフォームで彼女の、彼女たちの配信を見ていた時に想像できただろうか。今や「にじさんじ」のメンバーは百余名となり、海外を含めれば百五十名に迫るという。
メジャーデビューしてから出したオリジナル曲は二十七曲。少なくない曲だが、どの曲のこともしっかりと覚えている。
かつて学生生活を励ましてくれた曲たちは、今や仕事を励ましてくれる曲となった。
「MARBLE」というメジャー1stシングルの曲は就職活動をしている自分を励ましてくれた。
「アンサーソング」という曲は大学生活が終わり、これから社会人になるんだという不安な背中をしっかりと支えてくれた。
「Baddest」という曲は、新卒で入った会社を退職し、先輩社員と共に入ったラーメン屋の内線で流れ、これまでの辛さを優しく包んでくれた。
「i^=K」というミニアルバムは再就職をして、心機一転歩み出した微かな不安が残る春先に無償の勇気を授けてくれた。
「ビューティーMY人生」は新たなフィールドに飛び出した「樋口楓」を新たなチャレンジを試みる自分に重ね合わせ、元気をもらったりもした。
音楽とは生活に根ざしたものであり、「樋口楓」は音楽を介して私の生活に根ざした。
乗り換えのために電車を降りる。階段を歩き、乗り換え先のプラットフォームに辿り着いたところでスマホが震える。画面を見ると、ツイート通知だった。ロック解除をし、通知の内容を確認すると今晩の配信の告知だった。駅の電光掲示板を見て、それから頭の中で最寄り駅に着く時間と、最寄り駅から自宅までの時間を暗算する。配信開始と帰宅はほとんど同時になりそうだ。
ほどなくして乗り換えの電車がやってきて、人と人の間に身体を潜り込ませるようにして乗り込む。人混みの中でワイヤレスイヤホンの音声が微妙に途切れ途切れになる。
ふと目に入った前の人のスマホの画面には、クロノワールの動画が映し出されていた。
なるほど、「にじさんじ」も大きくなったものだ。
まるで芸能人となってテレビに出ている幼馴染を見ているかのような気持ちだ。ただの一人のファンですらそう思うのだから、実際に内部で最前線を走っているあなたはどう感じるのだろうか。心情をなんとなく想像し、外の景色に目を向ける。地下トンネルを照らす蛍光灯が流れ星のように何度も何度も車窓を横切る。
思えば、この電車に乗りながら「にじさんじのくじじゅうじ」を見ていたこともあった。時は流れ過ぎ去っていくが、決して断絶することなく連綿と続いている。突然五年目がやってくるということはない。時間は繋がっており、区切ることはできない。だから人間は文明の中で時間を区切り、それぞれの時間に意味をもたせるということをやってきた。文明とは時間の概念を持つことであり、記念日を持つということである。その記念日とは、誕生日や命日、あるいは周年記念である。
『まもなく、──駅。──駅』
イヤホンから流れる「樋口楓」の歌声の合間に、家の最寄り駅に到達することを伝える車内アナウンスが聴こえた。インターネットサーフィンをしていたスマートフォンを外套のポケットになおし、降車する準備をする。やがて電車は停車し、ドアが開く。人の波に乗ってステンレスの塊から降りる。駅から出ると、二月の冷たい空気が身体を包んだ。マスクをしているから鼻先がツンと冷えることはない。
街灯に照らされたアスファルトの道を歩く。イヤホンから流れる音楽のリズムに合わせ、配信があるという意識もあって歩幅はだんだん大きくなる。前へ前へと進む気持ちはどんどん速くなる。
すっかり慣れた道路や街並みを進んでいき、やがて家に着く。
「ただいま」
革靴を脱ぎ、洗面所で手を洗い、うがいをして、それからデスクに置かれたⅰPadの前に駆け付けて、YouTubeを開いて配信画面をタップする。
ジャストタイミング、画面が切り替わって海岸を自転車で走るアニメーションが表示された。
『こんでろーん』
五周年おめでとう。
これからもあなたの声が、私を含め多くの人の生活の中にありつづけますように。
「未来の話。」
テーマ:5th記念ストーリー
えるめす
「お疲れ様です。」
ふわりとなびく銀髪の人影が、ビルの一室のスタジオの扉に手をかけドアノブを捻りながら声を出す。ビル内部の空気は少しは暖かいとはいえ、寒空の下を歩いて来たからか、音は小さく、廊下にまでは響かない声量だった。
「お疲れ様~」
「おつ~」
部屋の中から多色の声が返ってくる。今日は一期生コラボ。5年かけてようやく私が企画しなくても誰かがコラボを企画してくれるようになり、当日会場入りするだけで良くなったのは楽だ。催促する必要はあるのはまだ気がかりだが、まだ開催できるようになっただけいいだろう。
そう思いながら扉を開けた先には久しい顔があった。初代マネージャーだ。
「久しぶりですね、樋口さん。」
「あ、、はい。お久しぶりです。」
会うと思わなかった人物との挨拶で、少し畏まりながらもなんとか返事を返す。言葉が詰まってしまったのはこの人を見る度に昔のことを思い出すからだ。
「え?ライブですか?」
「そう、来年の1月。大阪で。」
そう声を掛けてきたのは5年前。目の前にいるマネージャーだ。夏頃ふと思い立って訪れた、当時のいちから事務所で私は悩んでいた。怪しい会社の怪しいアルバイトである、にじさんじライバー。そろそろ辞め時だろうかと考えるのは当たり前で、今思うと笑ってしまう。春から急に忙しくなり始め、次から次へとやることが増え、将来のことを考える必要があった。“よくわからない会社の未来に付き合う必要あるの?辞めた方が安定してるよ。”“無理にやる必要なんてない、卒業して就職してよ。”そんな声も聞こえてた。“3Dモデル、ここ辞める予定なら作るの難しいですね、他の人に回します”そんなこと言う人もいた、あの人は今はどこでなにしているだろうか。
今となってはあの時やると言って本当に良かったと思うが、やらないって答える選択肢もあったのだろうか。そうしたら今みたいな未来にはなっていなかっただろうと思う。あのライブに参加してくれたみんなも、活動の方針が変わっていたかもしれない。美兎ちゃんはメジャーデビューもアイドル的な活動もできなかっただろうし、えるちゃんはRain Dropsの活動がなかったかもしれない。彼女たちの活動の責任を背負うわけではないが、少しは影響があったのだろうか。後は...凛先輩、あの人は変わらないだろう。あぁ、影ナレでちひろもおったか。まあ変わらんだろう。そう思うと意外と影響ないのかも。あとはVtuberの音楽の先駆者と言われたことだが、そこまで責任を負う気はない。
ただ、一番違うのは私樋口楓の活動だっただろう。1年目、手探りで続けた配信や歌から、3Dの体を手に入れて外部のイベントに駆り出された。物理的にとてつもなく忙しかったが楽しかった。2年目はソロライブ、VRライブ、MusicFestival、Virtual to Live、ライブな一年だった。喉を一番酷使したかもしれない。あと腰も。3年目はランティスからデビュー、こんなことがあっていいのだろうかと何回も思った。4年目はFLOWさんとのライブ、ARライブ、そして念願の一期生のライブができた。新しい世界が見え、だんだんと世の中の生き方がわかってきたかもしれない。そして5年目。仕事も落ち着き、個人配信の時間が取れるようになった。にじさんじ全体の活動が増え、あれだけ多くの人数が参加したにじフェスもあった。今年は何ができるだろうか。
「樋口さん、どうかしましたか?」
「いや、なんでもないです」
返事の中で、自分の喉から出す音が期待に少し上ずっていることに、ふと笑った。
さあ、次は何をしようかな。心の高鳴りを感じつつ目線の先の見慣れた顔ぶれに駆け寄る。今を楽しむ、そう決めた。
テーマ:2022/09/06【お野球】お野球致しますわよ!!!【樋口楓さま💕レオス・ヴィンセントさま✨】
by しい
レンジ
5周年おめでとうございます!
でろを推して2年ほどですが、その中でもしんどい時にでろの配信やお歌、ラジオで沢山勇気づけられてきました。
でろに出会えてよかった!
いつもありがとう。大好きです。
体調にはお気をつけて元気な姿を配信で見れたら嬉しいです。
これからも推してくぞ~~!!
ゲセツ
5周年おめでとうございます!
いつも勝手にでろーんさんの活動から元気をもらっています
続けてくれてありがとう!これからも応援してます!
悠
樋口さん、活動5周年おめでとうございます!そして5年間活動してくださりありがとうございます!今年もこのようにこの日を祝えることがすごく嬉しいです。いつも1期生のみんなや樋口さんの配信や曲などでいっぱい元気ややる気をもらってて、樋口さん含め1期生の存在を知れたことで本当に常々幸せだなと感じております。改めて本当にいつもありがとうございます…!この1年もこれから先もずっと応援してます!
木戸
樋口楓さん、5周年おめでとうございます。
日々の配信や音楽アーティストとしての活躍、頑張られている姿を見るとこちらもいつも元気をいただくことができます。
これからも、一ファンとして、陰ながら応援させてください。
麻倉モコ
ライバー活動5周年おめでとう!
でろーんの配信やラジオ、歌、笑顔でたくさん元気をもらいました!
でろーんのおかげで毎日が楽しいです!本当にありがとう!
これからも夢を叶え続けるでろーんを応援しています!
出会えてよかった!BIG LOVE...!
氷ノ山えな
5周年おめでとうございます!奇想天外でありながらも実直さを併せ持った人柄に、勝手ながらも時には笑わせてもらい、時には勇気をもらっています。これからも益々のご活躍をお祈りしています!
二村樹月
樋口楓さん、活動5周年おめでとうございます!
こうして長い間応援できている現実に嬉しい気持ちとありがとうという気持ちでいっぱいです。
僕にとって樋口楓という存在は、すごくリアルに感じていて。日を追うごとに成長する姿。そして力溢れるパフォーマンスをする姿。喜んだり笑ったり泣いたり悔しがったり怒ったり。可能な限り、僕らファンにそんな姿を見せてくれる樋口さんがとても大好きです。
僕が落ち込んだ時はでろーんに救われて、でろーんが落ち込んでたら「大丈夫だよ」って支えてあげたいなって思うくらい最高の推しです。
これからも〝等身大の樋口楓〟をファンのみんなに届けてください!くれぐれも体には気を付けて。
ジブンなジブンでぶちかましちゃいましょう!!
これからも応援していきます!!!
那島タフト
でろーん5周年おめでとう!!!
この1年もでろーんの活動や活躍を見聞きして
たくさんの元気を貰いました!
今後もでろーんらしい活動が気分よく続けられるよう微力ながら自分にできる全力で応援していきます!!
いつもありがとう!!!
青クラゲ
樋口楓さん活動5周年おめでとうございます!
配信やアーティスト活動を追って、日々活力を頂いています。
6年目も樋口楓さんの元気な笑い声が聞けるのを楽しみにしています。
これからも応援しています!
西ローランドゴリラ
活動5周年おめでとうございます! 5周年ってすごくないですか? すごい……。
この一年は、より樋口さんをアーティストだなと感じた一年でありました。地上波の普通のドラマで樋口さんの歌を聞いた時のなんとも言えないあのふわふわした感が良かったです。
あと、最近かなり私生活が多忙な感じになっているのですが、その中でも樋口さんのラジオを聴いている時間は生活での大きい癒しとなっています。毎週定刻に聞けるラジオ、かなり良い、一週間の終わりに沁みるぜ。
また今年も一年、樋口さんの配信を見ることができて幸せでございました。応援させてくれてありがとう! 新しい一年も樋口さんに幸せがたくさん訪れることを祈っております。
水色
5周年おめでとうございます!
でろーんの配信やラジオ、歌声にたくさんの元気と幸せをもらっています。いつもありがとう!大好きです!
6年目もでろーんが楽しく笑顔で活動できますように…!これからも応援しています!
三代目紅白の22番
画面から 皆を笑わす 楓かな
(季語→楓)
5周年おめでとうございます
佐伯さつき
ライバー活動5周年おめでとうございます!
YouTubeのおすすめに出てきた歌ってみたで出会い、気付いた時には箱ごと推すほどにじさんじにハマっていました。Vにハマった事で楽しみが増え、生活が豊かになると同時に沢山の出会いを得る事が出来ました。どれもこれも、樋口さんに出会った事がきっかけです。
一ファンとして、これからも応援させて下さい。やりたい事を追求し続ける背中を追いかけて行きます!
どうか体調には十分お気をつけて。日々を楽しく過ごせる様祈っております。
弓ノ
5周年おめでとうございます!
でろーんの歌がドラマの主題歌になったり、ゲームの主題歌になったりと色々なところに進出する姿を見ていると嬉しいし、ボクも頑張ろうという気持ちにさせてくれて元気ももらえてます。
これからもでろーんの進んでいく道を共に見つつ、変わらず応援し続けます!
はむ
樋口楓さん、活動5周年おめでとうございます!
この1年もたくさん元気をもらいました!
しんどい仕事も、この日はでろーんの配信がある!と思うと頑張れたし、いこわた発売時のオンライントークでは直接お話できてパワーをもらえて嬉しかったです。昨年リリースされたビューティMYジンセイ!も、いつも気怠くなりがちな出勤時によく聴いて気分ぶち上げてます!
活動続けてくれて本当にありがとう…!!これからも応援しています!大好きだ〜!!!
パープルワクチン
楓さん、5周年おめでとうございます。
配信でキレ散らかしたり、ラジオで不意に素を見せたり、どんな時でも魅力的な姿を見せてくれる楓さんをこれからも応援していきます。
2023年は6年目に突入ですね。どのくらい加速するのかな〜。
マッハよりも第三宇宙速度よりも速い、光速くらいの加速を僕たちに見せてくれることを期待してます!
ねむを
5周年おめでとうございます!これからもどうか自分を信じて突き進んでください。もちろん時にはゆっくり休んで、自分を大切にもしてくださいね。ずっとずっと応援しています。
ナメタケマン
樋口楓さん、活動5周年おめでとうございます!どうなるか先の見えない手探りの
状態から5年も経ちました。こうして変わらずお祝いのコメントを送れる事を嬉しく思います。これからも活動頑張ってください!
トナミユウ
樋口楓さん、Vtuber活動五周年、おめでとうございます!
これまで、動画、配信、MC、アーティスト、クリエイター、食レポ などなど、様々な樋口さんの活動を見てきましたが、未だ底が見えないエネルギッシュな活動に、いつも元気を貰っています。
これからも、わがまま あるがままで!
ビューティ V ジンセイ!
チゴ風味
5周年おめでとうございます!
節目の年になりましたが、変わらない樋口さんのにじさんじへの愛を感じるたびに、大好きで応援していてよかったと思います。
特に、にじさんじ甲子園では選手参加ならではの形で一緒に応援でき、感動しました。
何年経っても配信や大会、LIVEなど色んなことから元気と日々の楽しみをもらっています。
今年もお祝いすることができて幸せです。これからもついていきます!
チェク
でろーん、5周年おめでとう!!
ついに片手の指では数えられない領域へ・・・!
でろーんの熱い叫び、いつも心に届いています!
これからも応援してます!
ヨウ
樋口楓さんへ
活動5周年本当におめでとうございます!!
5周年という大きな節目を祝う事か出来てとても幸せです! でろーんに出会ってから毎日がすごく充実して楽しいし、でろーんを通して楓組の皆さんにも出会えて嬉しいです!感謝感謝です!
これからも心と身体の健康に気をつけてVTuber活動アーティスト活動etc頑張りすぎは良くないので程々に頑張ってください!これからも応援しまくります!!
ユネ
樋口楓さん5周年おめでとうございます!
2022年はCDアルバムの発売があり、ドラマ主題歌担当やセリーグコラボ等々たくさんのことがありましたね。
アパレルコラボではバッグが出て(シルバー使ってます!)ラジオも100回を達成しておめでたいことがたくさんの年でした。
それから普段の配信からも元気と笑顔をもらっています。
毎年こうやって周年をお祝いできることが本当に嬉しいです!
これから先もずっと応援しています!
ミノムシ
活動5周年おめでとうございます!
初期から続けられているyoutubeでの配信にとどまらず、ラジオにCDにライブ、アニメやドラマのオープニングと活躍の場がどんどん広がっていったこと、ひとえに樋口さんが続けられていたものが実っている証です。
6年目であるこの年も樋口さんが楽しく元気に活動できる様にとささやかながらお祈り申し上げます。
みにら
でろーんを知ったきっかけはとある方のイラストでした。そこから気になって調べて、まずは歌から聴き始め、気づいたら配信も見始めていて…今ではこんなに推すようになりました。
私はすごく飽き性で、今まで好きになったものやハマったものは大抵長続きせず…良くて1年そこらでした。それが、でろーんを推しはじめてからいつの間にか3年以上も経っていて自分でもすごく驚きました。ここまで長く好きでいるのはでろーんが初めてです。生配信をリアルタイムで見たのも、ライブに生参戦したのも…でろーんと出会ってから初めての色々な経験をすることができていて、人生がとても楽しいです。配信で自分の好きなことを楽しそうにしている姿やでろーんの歌を聴くだけでとても元気を貰えます。いつもありがとう。
でろーんに出会えて、推してて、本当によかった。これからも自分のペースでやりたいことや好きなことをたくさん叶えていってください。
そんなでろーんを陰ながら応援しています。
これからもついていくぞ!!!!!
5周年本当におめでとう!!!
みどど
樋口さん!5周年おめでとうございます!!
5年というと、大学生なら卒業して社会人に、小学生ならもうすぐ卒業。
こうやってまた5周年をお祝いできること自体うれしく思います!
ここまで平坦な道ではなかったと思いますが、歩いてきてくれてありがとうございます。
やりたいことをやってもいいんだ!と思ってくれて、それを実行していってくれているように思える活動たちが魅力的で、5年目もまだまだ樋口さんのことが大好きになっていっています。
6年目もその先も応援しています!!
まゆり
5周年おめでとうございます!楓ちゃんのファンを大切にするところを本当に尊敬しています。出会えてよかったと毎年切に思うばかりです。これからの活動も全力で応援させてください!
まめ(詩ノ)
5周年おめでとう!!雑談、ゲーム配信、お歌でいつも元気を頂いてます!田舎のアニメショップにも樋口さんのCDが大きく売られてるのを見て、どんどん上に上り詰めて…ってドヤ顔で見ています笑 これからも頑張って下さい!!応援しています❤︎
まさのり
5周年おめでとうございます!
自分はラジオがきっかけで応援するようになりましたが、普段の配信の他に様々な大会にも積極的に参加して盛り上げてくれていて、とても頼りになる先輩だと感じています。
また音楽活動では、持ち前の力強い歌声と人を惹きつけるパフォーマンスがとてもカッコよく、いつもその歌声からも元気をもらっています。
それだけに留まらず色々なタイアップなどもされていて活動の幅が広く、応援していてとても楽しいです!
これからも楽しい事に全力で取り組むでろーんのことを応援しています!
この先の1年がより幸多き1年になりますように。
ふぐぱん
こんでろーん。この度は五周年、おめでとうございます。
バーチャル界で見かけて追っていたら、五年も経っていたそうです。でろーんのオモシロに、ただぶっ飛ばされていた自分としては、あまり実感はありませんでした。驚きです。
この五年目だけでも色んなことがありましたね。ファンタジー衣装を見せてもらった時は、その作画コストにビビりっぱなしでした。とてもバトル漫画には出せませんでした。JK組で同じ世界観の服が揃った事実が、すごく嬉しかったことも覚えています。
これまで、色んなでろーんを描くことができました。かわいかったり怖かったり、優しかったり意地悪だったり。個人的にはFFで「ワッさん!!」「キマリ!!」と叫んでいたでろーんが好きですね。色んな服や顔や声、考え方を見せてくれるでろーんが大好きです。そのゲームに合わせて服装を変えて描くのも楽しかったです。
五年間、決して楽しいことばかりではなかったと思いますが、それでも配信や歌を続けてくださって、ありがとうございます。リスナーとしての都合でしかないのですが、そのおかげで未だにでろーんを見ることができますし、今年も「おめでとうございます」と伝えることが出来ます。
でろーんから頂いた「楽しい」という気持ちを1つでも、一瞬でも、ファンアートやコメントで返すことが出来るよう、これからもリスナーとして精進していく次第です。
改めて本日は本当に、おめでとうございます。これからもどうか末長く、応援させてください。
ふぁで
5周年おめでとうございます。これからも自分の色を極めて行っていただけると嬉しいです。陰ながら応援しております。
はらぐろモザイク
5周年おめでとうございます!
これからどう駆け抜けていくのか、目と耳が離せません!
ここもまだ通過点、次は10周年を楽しみにしています!
ずんだ飴
樋口楓さん、5周年おめでとうございます!
その熱い歌声にいつも背中を押され、勇気をもらっております!!
ますますのご多幸と健康がありますように!!!
するふぃど
活動5周年、おめでとうございます。
でろに出会ってから5年もの月日が経つということに驚きです。2019年のKANA -DEROに2020年のメジャーデビュー・2021年のアニメタイアップ・2022年のドラマタイアップと、毎年こちらが予想だにしないことを実現していく姿を見て「大きくなったな…」と後方親面を更新する日々を送っています。
最高にカッコよく優しく面白い素敵な自慢の推し、これからも私達のことを振り回していってください。
すみれ
でろ〜!5周年本当におめでとう!!でろの配信や歌などからたくさんの元気と活力を貰ってます!応援する側は、表での出来事しか知り得ないから裏でたくさんしんどいこととかあったと思うし、今後も壁にぶち当たったりして辛くなることも絶対あると思うけど、それでもここまで活動を続けてくれて出会えたことに感謝しかないです。でろが自分のペースでやりたいことをしてる姿が見れれば私はそれで満足だー!でろも言ってるように永遠なんてものはないから日々を大切に、これからも私なりの応援をし続けます。お互いに、自分自身と健康第一で一緒に生きてくぞー!改めて、活動5周年おめでとう!樋口楓という人生を楽しんでけ〜〜〜!
シー@サイド
5周年おめでとうございます!!今年も幅広い活動をしてらっしゃいましたが、特に他のチャンネルでウッキウキしながら大暴れする樋口さんで笑わせていただく事が多かったと思います、特にサロメ嬢との絡みやにじ3Dやきうではめちゃくちゃ笑わせていただきました!これからも変わったり変わらなかったりするでろーんを末永く応援させてください!!
匿名希望
樋口さん活動5周年おめでとうございます!
樋口さんの存在を知り、活動を追い始めてようやく2年の新参者ですが、こうしておめでとうを言えることに感謝しています。樋口さんの配信やラジオや音楽活動、みんな日々の生活の励みになっています。
6年目もその先も!応援しています!!
さのゆ
5周年おめでとうございます!
樋口さんの配信やラジオ、そして素敵な楽曲を見聞きしながら毎日楽しく過ごしています。
これからも樋口さんの活動を陰ながら応援します!
くまくらばん
デビュー5周年おめでとうございます!でろーんを知った時期は、まだまだ学生だったのに、いつのまにか社会人になっていて、時の流れの速さに驚いています。
6年目も変わらず、でろーんの歌や配信に支えてもらいながら、日々を楽しく過ごしたいと思います!
キノ
でろーん5周年おめでとう!!!今年もタイアップに全体ライブに大活躍の年だったね!それでいて雑談も多くしてくれて、でろーんを身近に感じれて嬉しい!6年目も飛躍しつつも親しみやすいでろーんの活動を楽しみにしてるね!でろーんは最強の推し!!!
ガグビー
拝啓 樋口楓様
あなたは私にとって、少し年上の姉のよう存在で、純度100%の関西弁が、私の望郷の念をいつも満たしてくれる。トークに歌にあらゆる形で、多くの人を魅了し続ける貴女は、生粋のエンターテイナー。この人に着いていきたいと思わせる求心力と、ぶっきらぼうな様の裏に秘めたる熱い物が合わさって、唯一無二の魅力を醸し出している。そんな貴女と、ずっと"ガチ友"という関係を築き続けていきたいと、私は強く願う。今後とも何卒、多くの愛のある虐げと、時折の優しさを、宜しくお願い申す。
敬具
お粥
でろーんさん!5周年おめでとうございます。
まず、毎年こうしてお祝いできていることが本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
音楽活動などで様々な活躍を見せてくれると思いきや、リスナーと友人のように寄り添って配信してくれる姿など、たくさんの場面で元気をもらっています。
またこれからも引き続き応援させてください!
えるめす
5周年おめでとうございます!KANA-DERO直後から追い始め、樋口さんの作り出すもの・音・声がとてつもなく大好きです。これからの活動もとても楽しみにしています。お体をお大事にがんばってください!リスナーとして追い続けます!末永くよろしくお願いいたします。
エモンゴ
でろーんさん、5周年本当におめでとうございます!!!
文化放送のラジオででろーんさんのことを知り、聞いていくうちに関西弁トークに見事に惹かれていきました。。。
そして、でろーんさんのおかげでVtuberを深く知り、いろんな人を知るきっかけとなりました。
でろーんさん、こんなに楽しい世界を教えてくれてありがとうございます!
でろーんさんのカリスマ性と先輩パワーで、これからもいろんな人を牽引していってください!
応援してます!!
エタノール
活動5周年おめでとうございます!
こうして5度目の区切りを一緒に迎えられること、大変嬉しく思います。
配信はもちろん、ラジオにライブに楽曲等々、でろーんの活動から日々沢山の生きる力を頂いています。
この先も、次元の壁をぶっ壊すでろーんの切り拓く未来を、共に見続けられることを心から願います。
これからも応援しております!
あさと
祝5周年!おめでとう〜〜~!
樋口楓を知ってから約2年程が経ち、いつの間にか私の生活に無くてはならない存在になっています。社会人になると毎日同じことの繰り返しで、少し退屈に思っていた日常を楽しくしてくれたのは、間違いなくでろーんのお陰です。自分の事になると少し不器用で、自信が無くなったり、ネガティブになってしまうでろーんですが、楓組はそんなでろーんも全力で応援してるし、でろーんはいっぱい愛されています。だから楓組に言ってくれたように、でろーんも自分自身を大切に生きて下さい。これからも楽しく活動が出来るよう心から応援しています。こちらこそ本当にありがとう。いつも感謝しています。
あーもんでぃ
5周年おめでとうございます!!!
6年目が樋口さんにとって何か大きな新しい目標を見つけて、それに向かって走り出せるような1年になることを祈っています!
健康には気をつけて充実した毎日をお過ごしください。
これからもずっと応援しています!!!!
REMY
5回目の周年おめでとうございます。
今年一年も元気に健康で。
R.san
でろーんへ。
5周年、本当におめでとうございます!
そして何より、ここまで活動を続けてくれて 本当にありがとう。
でろーんの優しいところ、面白いところ、たまに狂気的になるところも。全部大好きです。
初めて現地で歌を聞いたFANTASIA。
身体の奥底に響いてくる、圧倒的な声量と音圧。今でも 思い出すと涙が溢れてくるぐらい感動しました。
いつも素敵な時間を届けてくれてありがとう!これからも応援しています。
kokoro
でろーん、5周年おめでとう〜!!でろーんに出会ってから毎日が楽しいし、たくさん思い出ができたよ!今年はでろーんのおかげでいろんな人に出会えたし、初めてライブにも参戦できたし、にじフェスにも行けたよ!本当に嬉しかった!これからも応援させてね〜!!いつもありがとう!
KE5[ケーゴ]
でろーん5周年おめでとう㊗️🎊🎉
4年目はいろんな事があったなぁJ1、セリーグ、アパレル、ドラマ、バッグのプロデュース、色々な広がりを見せた樋口楓がこれからもたくさんのことに挑戦していくのを楽しみにしています‼️
歌、ライブ、配信全部大好きです❗️
本当に5周年おめでとうございます‼️‼️
Gてつ
活動五周年おめでとうございます!
初めて樋口さんを見てから五年、
色んなチャレンジをされたり、ときにはその気遣いと優しさを見せて
いつも新鮮な魅力を発揮してくれる存在でいてくれてありがとうございます。
この五年、色んなことが変化し環境も変わっていく中
続けて応援できている事の奇跡を噛み締めています。
個人的に最近は仕事の都合で
なかなかリアタイ視聴できることが少なくなりましたが
変わらず明るく配信してくれているあなたでいることが何より嬉しいです。
六年目の活躍も楽しみにしています!いつもありがとうございます!
bo-ro
5周年おめでとうございます。 いつも配信や歌などいろいろな活動から元気をもらっています。
5周年という一つの節目をお祝いできとても嬉しく思っております。
これからも樋口楓様の活躍を応援してまいりますのでよろしくお願いします。
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夢九路ノノ(むくろのの)
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トナミユウ
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とこのま
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匿名希望
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ずんだ飴
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じぇの~る
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さのゆ
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お粥
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HAZI
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9⃣
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織木野
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三倉ゴゴ
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桜木リイチ
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佐伯さつき
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胡桃すみれ
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空の
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九十九
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京
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音流華
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飴屋
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るーたん
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よしの
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ヨウ
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ゆっこ
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ゆずまる
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ヤシマロパ
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むの
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ミュウ
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みさと
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みーちょぺ
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まぶし
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まさはち
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ほっト
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ふぐぱん
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ふう船長
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ハツ
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はちみつ
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ニシウリ
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ナメタケマン
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とりむね
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とまと牛乳
りたーんず
ライス
ネズミパンダ
Let Me!
作詞作曲:あーもんでぃ
今がゴールなんてつまんない
もっともっともっと先へ行けるでしょ
あぁ、こんなにたくさん夢叶った今があるってこと
タイムカプセルにも入ってない日々
ねぇ、君はここでいいと思ってるんじゃない?
今日の夢に未来はあるんだよ
退屈な午後もずっと続く放課後も
全部次の瞬間を彩ってゆく止められない足跡だ
今が何回目のスタートだって
もっと進んでいけるんだって
駆けだす今その時一番輝いてるから
少し重いくらいの期待だって
全部明日に連れてく
だから
ちょっと痛いくらい背中をぐっと押してほしいんだよ
ゴールがあるならそれは魔法が解けちゃう日でいい
今がゴールなんてつまんない
もっともっともっと先へ行けるでしょ
Dash!!
作詞作曲:かずぺそ
彩る季節 ドラマチックな出来事も全部
君が歩んでいくジブンだけのジンセイ
いつだって 輝いてるから
(Dash!!)
走り続けた 君の背中を追って
どこまでも遠くへ もうちょっと!
(Fine!!)
まだ鳴り響く 感情のファンファーレ
君に届くかな
(La La La~)
『Dash!!』コーラスメンバー」
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ワタナベフラワー ムサ
樋口楓さんへ
ラジオ関西「ワタナベフラワームサのアニソン部屋」「青春ラジメニア」のパーソナリティを務めてます!
ワタナベフラワーのベース、ムサです。
樋口楓さん活動5周年おめでとうございます!
ラジオでもイベントでもお世話になっております。
ラジオにゲストで来ていただいた時に丁度ホロにはまりだしてる時期で「にじさんじも観てね!」と書かれたサインは今でも大事にしています。
日々の配信ではいつも割れんばかりの声の大きさに元気をいただいております。
FANTASIAライブでは、振り付け苦手なんか?なんなら一旦忘れたんか?というあどけない印象を残しつつ歌はガッツリかっこよく歌われるギャップにやられました。
これからも、バーチャルライバーという存在を世の中に広める為に、様々な事へ挑戦される姿を応援しております。
あと、GUCCI買いたいなと思ってますが、真似とかじゃないんで、会ってもツッコマないでください。
これからも感謝感謝🍁
サマースコール
テーマ:『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』2021年8月27日放送回
はらぐろモザイク
期せずして、思わぬめぐり逢いが人生の中で訪れる。
「メールを送ってみません?」
あれは2021年の8月の終わり。浜松町。蝉しぐれ降り注ぐ中で、ガグビーさんから誘いを受けた。
かつて、超!A&G+をはじめとしたラジオ番組にメールを送る、「投稿者」をやっていた時期があったが、私生活の忙しさから離れていた。
投稿者時代、この企画と同じようにファン活動の一環である同人誌を作る過程で彼と知り合い、お互いに採用を競う仲になっていた。
しかし、それは5年近くも前のこと。なんなら、VTuberにも明るくなかった。
とはいえ、かつてのライバルともいえる人に誘われて、もう一度やってみようかと思い、THE CATCHを聴いてみた。
これが、樋口楓との出逢い、その幕開けだった。
ラジオ番組は企画があり、フリートークがあり、何より時間の制約がある。
VTuberには配信と動画投稿という形態があるが、配信という「生」的な要素と、動画という「作品」的な要素の中間に位置するのがラジオ番組だと考えている。
つまり、VTuberとラジオパーソナリティーで求められるものは、似ているようで違うと考えていた。
配信がコメントとの漫才だとすれば、ラジオ番組はメールからテーマを与えられる三題噺のような面がある。
そういうこともあって、どんなものになるのか。期待半分、不安半分で聞いてみた。
しかし、その不安も杞憂でしかなかった。
関西の姉ちゃんのようなカラッとした語り口で、FM放送を聞いているような心地よさがそこにある。何より、話のネタを引き出しから出してくるのが早い。
ああ、この人はしっかりとしたラジオパーソナリティーだと気づいた。
そんなこともあって、個人的に、樋口楓という人物はラジオパーソナリティーとしてのイメージが強い。
かつて投稿者をやっていたときもそうだったのだが、ほとんどテーマメールしか送っていない。
したがって、THE CATCHでもメールテーマで送っている。
しかし、思うようにメールが書けない。5年のブランクは思ったより白かった。
何度かめげずに送っていると、久しぶりに採用された。あの時の嬉しさが込み上げてきた。録音を何回も聞いてしまった。
他の方のメールが読まれたところを聞いてみると、メールの文面もなかなかフレンドリーだ。
後から知ったことで恐縮だが、リスナーへのスタンスは「ガチ友」ということを知った。
自分の書くメールはなかなか四角張ったメールで、「〇〇さん、こんにちは!」から始まったきっちりな文を書こうとしてしまう。
友人とのふざけ合いのなかのインファイト。ボケとツッコミにまみれた青春時代の友人同士の戯れ。リスナーとの間にそんな空気を感じる。
そう考えると、まだ友人として自分が成り切れていないのかもしれない。友人にさん付けした呼びかけなんて、ないじゃんか。
「樋口さん」で始めていたメールの文面を書き直し「こんでろーん!」と元気に挨拶。今度はどんなボケをぶっこんでやろうか。
自分の過去にはかいてきなイノベーションをもたらしてくれた彼女のこれからに耳を傾け、もう一回の青春を謳歌してみたい。
そう思ってまた、「新規メール作成」のボタンを押した。
ここから続く燦爛
テーマ:5th記念ストーリー
きっくる
電子音がけたたましく鳴っている。手探りでスマートフォンを探り出し、アラームを切った。寝ている間に糊付けされてしまったかのようなまぶたをべりべりとはがすと、まるで霧の中の様な視界が広がった。ベッドのヘッドボードとしばらく見つめ合ったのち、目覚めるために深呼吸を一つしても、寝巻き一枚で布団の中から出る勇気が出ない。2月。まだまだ空気はきりりと冷たい。
なぁん、とあまえた声が左の方から聞こえて、ふわふわのかたまりのシルエットがひとつ、枕元にトン、と降り立つ。お腹すいたよ、と主張しながら小さな頭をぐりぐり擦り付けてくるのを、左手であやした。しばらくシーツに頬をくっつけて抵抗していたが、愛猫が肉球でぺんぺんと飼い主を起こしにかかるのに覚悟を決め、暖かいベッドから這いずるように抜け出た。ぺたりとつけた裸の足裏の感触が、まだ眠いからかふわふわする。椅子の背に掛けた厚手のカーディガンを羽織り、朝夜専用と化している眼鏡をかけると、クリアになった視界の中、ドアのあたりで愛猫たちがしっぽをゆらゆらさせながらこちらを見つめているのが見えた。
足取り軽やかな猫たちに導かれる様に台所へと歩みを進める。猫たちは賢く、私が辿り着く頃にはいつもお皿が置かれる場所で、お座りをして待っていた。台所の片隅に置かれた、いつものカリカリをいれようとして、少し悩む。カリカリの大袋から離れ、台所の戸棚の奥に隠してあるそれに手を伸ばした。戻って来たか飼い主の手元にある、金ぴかの缶詰に猫たちが色めき立つ。そわそわと足踏みしたり、口元をぺろぺろしたり。それぞれのお皿に開けられたとっておきのマグロフレークのごはんを、それはそれはおいしそうに食べ始めた。
猫たちを眺めつつ、電気ケトルに200㏄の水を入れて、しゅうしゅうと音を立てて蒸気が出てくるのを待った。夜のひっそりとした空気はカーテンを開けたことで日光にだんだんと溶けて、湯気と混ざり合って揺らめく。外からは小学生だろうか、子供のはしゃぎ声。テレビをつけるといつものキャスターのいつものコーナー。カレンダーの日付は黒で印字された、世間ではまったくもって普通の日。それでも、枕元に置いてきた四角い電子窓を覗けば、普段とちがう一日がそこにあることが分かっていた。
今日は外に出ての仕事の日で、行き先は事務所であった。この数日で少しずつ届いた祝い花で、特に受付周りは花屋のようになっているとうわさで聞いていたが、きっと今日でピークの量になるだろう。みずみずしい花々の香りで満たされた場所を想像しながらクローゼットの前で悩んだ末、スラックスとブラウス、ジャケットを手に取った。浮き立つ様な気持ちの今日は、フォーマルな服装の気分だった。
顔を洗って、保湿をして、洗面所の大きな鏡をのぞき込みながら化粧をする。アイシャドウはいつもと同じパレット。だけど大粒のシルバーのラメをいつもより少しだけ多くまぶたの真ん中に乗せた。最後の仕上げにリップを唇に重ねて、その蓋がうっかり、するりと手の中を逃げてしまった。フロアタイルの上をカツンと硬質な音を立てて滑っていくのを、当然、拾い上げようと身を屈める。鏡の前から姿を消したのは、5秒もないような間。
身を起こすと、「私」じゃない人影と目が合った。
ひゅっと息を吸い込んだのはどちらだったのだろう、いやに大きくその音が聞こえて、時が止まった。その人影は濃いグレーのブレザーに、中にクリーム色のカーディガンをまとっていた。長い銀髪を一つに結い上げて大きな白いリボンをつけた、良く、本当に良く見慣れた姿の女子高生──私、樋口楓がいた。
鏡は先ほどまでと変わらず、LED照明を反射して硬質に光っている。その奥、私とこの洗面所の像が結ばれる予定の場所に高校生の時分の『私』と、これもまた良く知った部屋が映っていた。手前には何本も並ぶカラフルな歯ブラシ、背景に映る棚の中身も、端に映るドアがどこにつながっているかも、良く知っていた。なんてことはない、今でも帰省するたび使う、実家の洗面所である。鏡越しの世界で見る実家の洗面所というのは、さすがに奇妙なものであるなと、こんな状況でもなぜだか冷静な頭の片隅で思った。特に鮮烈な違和感を放っている物は二つ。一つは鏡文字になって随分読みにくい壁掛けカレンダーの「2018年2月」という日付、そしてもう一つは、さっきまで寝ぐせを四苦八苦しながら直そうとしていたのであろう、すみれ色の目をまあるくして固まる、高校生の私の姿だった。ずいぶん前に無くしてしまったはずのヘアアイロンを構えたまま、前髪のひと束をそこに挟みこんだまま。
「焦げる!!」
事故寸前の姿にぞっとして思わずそう叫ぶと、鏡の中の自分はハッと我に返った様子で、慌ててヘアアイロンで挟み込んだ髪を解いた。何とか無事なまま解放された前髪を見てほっと息をつく。そして気づいた。声が、届くのか。思わずそっと鏡に手を伸ばすと、そこにはひんやりと固い感触があるばかりだった。
『あの』
聞き慣れた声がして手元から視線を戻すと、ヘアアイロンを手放した手で前髪を気にする『私』が困り眉でこちらを見ていた。
「なに?」
『前髪、これ、無事ですか』
そんなの鏡で見ればいいのに、と思ってからあちらから見れば自分が鏡を占領していることに気がついた。いや、したくてしているわけでは無いのだが。しかし鏡役として教えてあげるのもやぶさかではない。
「もうあかん、焼け落ちとる」
『嘘!』
「わかっとるやん」
『しょうもない嘘!』
まんまと騙されて吠えた『私』は無事な前髪をくしでちょいちょいととかして、いぶかしげに、こちらを探るように見た。姿かたちとしてはそんなに変化はないはずだが、少し頬のラインが今よりまろやかで、表情もあどけないような印象を受けた。こんなに、こどもだっただろうか。
『というか、私?であってますか?』
「ほかに誰に見えるん?」
幼く見える『私』の表情は固い。お互い世界の常識を超えた様なことが起こっているが、私はなぜか冷静だった。なにしろあちらにとってこちらは未知だが、こちらにとっては過ぎ去った既知の姿だ。─当時こんなことがあった記憶はないが。
『私……にしか見えない。樋口楓』
「そうね」
『いつの、樋口楓?』
「いつやろ。どう思う?」
制服姿の『私』は唇に手を当て、黙った。
『10年後……?』
「そんなに老けとる?」
じゃあ大学生?という質問にも首を振った。ますます不審そうな『私』の表情に思わず笑う。これは相当難易度の高いクイズだ。
『聞いてもいいですか?』
「さっきからずっと質問聞いてる気がするけど、どうぞ」
『私って……なにしてるんですか?』
明らかに実家ではない風景、しかも大学生じゃないとくれば、それを気にするのは必定か。
「……高校生?」
『未来の自分がほら吹きになってる……」
今のところそんな風に育ってないつもりなのに……と困惑の表情で腕を組んだ子供は唸った。そうだよな、とすべてを知っている私はくつくつ笑う。本当に、5年前の自分からしたら、嘘にしか思えない人生だろう。
「あのね、」
少しの期間のアルバイトだと思っていたものが、いろんなこととつなげてくれるよ。歌を歌うようになって、単独でライブもやって、仲間も後輩もたくさんできて、憧れに触れるようなこともあって─。
この子の知らない、色とりどりの今までの話をしてあげようとして、ふっと「タイムパラドックス」というワードが頭をよぎった。今私が過去の『私』に干渉することで現代が変わる可能性があるのではないか。すでにちょっと話している部分はあるが、未来の核心のネタバレに触れるのはまずい。
私はごまかすように笑って、自分の発した言葉のかけらをなかったことにした。ますます不思議そうにこちらを見つめる子供。私は彼女に、確かなことだけを伝えた。
「まあ詳しくは言わんけど。楽しいよ、今」
『それは本当?』
「うん」
安心させる様ににこりと笑みも添えた。
『……なんか、いいですね。かっこいい』
まぶしいものを見るように目を細められて、自分からの視線と言えど、面映ゆかった。照れる話題を切り替えるために、別の話題を振った。
「私からも質問していい?……今日ってバイトの初めての日じゃないの」
『そう!よく覚えてますね』
もちろん覚えている。し、今日という日に起こるならこれしかないだろうという確信めいた予感があった。
『なんかアドバイスとかありますか』
「無い」
『ええっ』
「がんばって」
そこからいろんなことが始まっていくのだから。手を肩ほどの高さに上げて、鏡に手のひらを添えた。
『何の手?』
「ハイタッチの手」
『叩いたら割れちゃいそう』
「そっとやってそっと」
まっさらな状態の高校二年生の女の子がはにかむ様子が朝のひかりに照らされて、まぶしい。私は何か言うべきか迷って、一言また繰り返した。
「がんばってよ、樋口楓」
鏡越しに触れ合った手のひらが、陽の光を集めたようにじんと熱かった。
アラームがけたたましく鳴っている。ぼんやりとした視界の中、私は再びヘッドボードと見つめあうことになった。
確かに夢オチじゃなければおかしい状況ではあったけど!
さっき触れ合った手のひらがまだ熱いように感じる、そんな妙にリアリティのある夢だった。愛猫の甘え声が耳に届いたと同時に今度はすぐにベッドから這い出て、猫たちに2回目のご飯を与えに台所へと赴く。
猫たちがおいしそうにマグロフレークを食べるのを見ながらスマートフォンの電源をつけると、昨夜寝落ちする前に見ていた、動画アプリの画面が出てきた。昨夜は何を見ていたんだっけ。閲覧履歴をたどると、最新の履歴にとある動画があった。
「【ミラティブ配信1回目】……」
動画を見たまま寝落ちして、どういう偶然かわからないが、この動画にたどり着いていたらしい。それであんな夢を見たと。
「がんばってるやん」
スマートフォンの音量を上げて聞こえた声は、さっきまで聞いていた、少しかたい、夢の声そのものだった。
もう一度着替える。メイクをする。いつものポニーテールにして、とっておきの香水をひと振り。鏡に映るのは、正真正銘、今の自分だ。
「かっこいいらしいですよ」
今度こそ、今日は5回目の記念日だった。
外に出ると、冴え冴えとした冬の澄んだ空気ですけるような青空が広がっていた。刷毛でさっとはいたような白い雲が悠々流れる空。
家の鍵を閉めようとドアノブに手を伸ばすと、手の甲に虹が落ちていた。てのひらを広げて、そのなないろをぎゅっと握りしめた。
ここが居場所
テーマ:『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』
ガグビー
あなたにとって、「居場所」ってどこですか?学校、家庭、職場etc...自分が居心地が良い、安心できると感じる場所であれば、どこだって居場所になりうるし、十人十色それぞれ違う場所を拠り所にしているはず。私にとっての居場所の1つに、「樋口楓のTHE CATCH」という番組がある。数多のラジオ番組が存在するが、まずシンプルな区分として「引き込まれる(=聴き続けようと思う)番組」「引き込まれない番組」という2つに分けられるように思う。その上で「引き込まれる番組」の中でも、特に信頼を寄せる事の出来る、「居場所になる番組」というものが存在するように、私は感じる。いかにして私の中で「樋口楓のTHE CATCH」が、最上級の評価と信頼を寄せる番組となったか。その過程を振り返ることを通じて、樋口楓という人物の持つ他者を魅了する力を言語化したい。
私はラジオに狂っている。狂いすぎて生活の中にラジオ番組の放送時間が予め組み込まれている。特に平日は帯番組(注:毎日同時刻に連続して放送される番組)を軸に生活が組み上がっており、月~金の18時~19時で放送されている「A&G ARTIST ZONE THE CATCH」は、メール主体の生放送番組なので、可能な限りリアルタイムで聴くことを心掛けており、その生活が6年ほど続いている。2020年12月4日、長らく金曜日のTHE CATCHパーソナリティを務めてきたMia REGINAの番組卒業が発表された。3年弱、140回の放送を重ねてきた彼女達は帯の重鎮であり、積み重ねてきた放送回数と送って来たメールの枚数分だけ、別れを惜しむ気持ちは強かった。他方「帯リスナー」としての立場から、後任が誰になるかという関心も強く、「THE CATCH」は各曜日ごとにスポンサーとなっているレコード会社がアーティストを連れてくる形式の番組ゆえ、金曜日の枠を持っているランティスの売り出し中の若手の中から、後任を予想してみたりした。慣例上過去にゲスト出演して、爪痕を残したアーティストがその後レギュラーを掴むケースがほとんどであったため、過去にランティスから金曜日にゲストに来たアーティストから、候補を絞っていた。この時点では「樋口楓」という名前は、過去にゲスト出演が無かった為、私の頭の中には全く無かったし、認識していなかった。
2週間ほど経った12月16日、ランティス公式ホームページに、「『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』の金曜日パーソナリティーに、樋口楓が決定しました。初となるレギュラーラジオ、お楽しみに!」という告知が載った。名前を見ただけの時点では、日本人の名前としてごく当たり前に存在すると思われる物であったので、「新人声優?それともシンガーソングライター?」と思った。いざその名前をインターネット検索に掛けてみると、そこに映し出されたのは、銀髪のポニーテールに制服を着た女の子のイラスト、そして「樋口楓は、ANYCOLOR株式会社のにじさんじに所属するバーチャルYouTuber」というご丁寧な説明。「なるほど、この人もVTuberか。VTuberの勢い凄いな。」という驚きと、アニラジ界へのVTuberの進出が続く状況に対して、どこか変化に対応しきれない抵抗感の、両方を覚えた。この時点で火曜日のTHE CATCHを既にpetit fleursの2人が担当していたので、同一帯番組の5日中2日をVTuberが担当する事になり、「アニラジといえば声優とアニソンシンガーが担当するもの」という固定観念が強かった当時の私は、ラジオ文化とVTuber文化の 融合による化学反応に期待する反面、「喋りを生業としている人といえども、普段時間的制約の少ない配信活動と、ラジオという時間的制約の厳しいプラットフォームでのトークとでは、全く違うものを求められるが、対応できるのか」という、懐疑的な見方を捨てきれなかった。こんなものは全くの杞憂であったし、自分の変化を柔軟に受け入れる度量の小ささに恥ずかしくなるのだが。
2021年1月1日、満を持して「樋口楓のTHE CATCH」初回放送が始まる。初回はまず、樋口楓がどんな人物であるかと、どういったコーナーを実施していく予定かを紹介する、オリエンテーション的な回であったが、大きく驚かされたポイントがあった。いきなりコーナーが4つも用意されていたのである。他番組での実績から、金曜THE CATCHのスタッフ陣の実力の高さは既に十分に知っていただけに、「このスタッフ陣が初めてレギュラーでラジオやる子に付いて、いきなり4つもコーナーやらせるってのは、相当期待されて素質を見込まれている」と、大物ラジオパーソナリティが誕生する予感を感じ取った。果たしてこの予感は、後に現実のものとなる。翌週の第2回放送からは生放送が始まり、コーナーも早速実施された。ここで我々ラジオ畑の人間にとっては常識である、生放送の醍醐味「リアクションメール」の矢が、リスナーから容赦なく放たれる事となる。きっかけは1通のメールにあった「琴線」という単語を、「ことせん」と樋口が読み間違えたことから。これが配信であれば、「『きんせん』だよ」と訂正するコメントが流れて終わるという事を、VTuber文化を少しは理解した今ならば分かるが、ラジオ脳からすると読み間違いや勘違いは、リアクションメールタイム突入の合図である。反射的にスマホのメールソフトを開き、「kaede@joqr.net/感想/ラジオネーム:ガグビー」と、入力していた。そして、ここぞとばかりに「でろーんさん漢字苦手っすか?」と煽る。こんな感じで配信のコメントとは全くテイストの異なるリアクションメールが素早く飛んでくるのが、とても新鮮だったようで、「ラジオ育ちのリスナーさん、初めて見たけどすげえ〜〜!!!」と、放送後記に記されていた。このコメントに私は、配信者としての経験は豊富でも、ラジオパーソナリティとしては新人であり、郷に入っては郷に従っていき、ラジオの文化に適応していこうという彼女の謙虚な姿勢を感じ、とても好感を持った。つい半月前には懐疑的な見方をしていたのに、掌返しの早い事。そしてこの時から、ラジオパーソナリティとしての道を歩み始めた彼女に、自分の持てるラジオリスナーとしてのノウハウを全力でぶつけながら、貢献したいと感じるようになった。
「樋口楓のTHE CATCH」は、滑り出しから幸運な番組であったように思う。ただこれは彼女の実力あっての幸運であり、番組が軌道に乗ったのは必然のことだという認識である。第1に、「帯番組だから」という事で聴き始めた、生放送ラジオの勝手をよく分かったリスナー達が、そのままある程度定着したことを、成功要因として感じている。番組黎明期は基本的に方向性の模索の時期であり、この間に「切る」事を決めるリスナーが少なくない。しかし彼女はトークの実力の高さを早期に示すことにより、耳の育った層をしっかりと繋ぎ止めた。この層は初期から放送を円滑にする、一定水準以上のメールを安定して供給する為、番組の迷走を防ぐ羅針盤となった。これは紛れもなく彼女の実力のもたらした成果である。第2に、彼女のファンに番組を盛り上げようという想いの強い人が多かったことがあると感じる。新番組の直面しがちな課題として、メールの絶対数が少ないという事があるが、彼女のファンは初期からしっかりとメールを送っていた。他のラジオ番組では耳にしないラジオネームが沢山聴けるのは、それだけリスナーの絶対数が多い証拠であり、更に彼らは番組ハッシュタグを用いたTwitterでの実況も、かなり積極的に行っていた。これはVTuber文化の良い所がラジオに輸入されたと思う部分で、リアルタイムでコメントで反応し続ける事で、リスナーが大勢いる事が目に見える形で示される。ラジオ畑の人間は、Twitter実況に参加する人も一定数居るが、Twitterに書くよりもリアクションメールという形で反応したがる人が多く、個人対放送局のクローズドなやり取りとなる為、外部に可視化されない盛り上がりが多い。ラジオリスナーサイドからすると、ガンガン実況してくれる配信育ちのリスナーの存在は、番組の継続にあたって大変心強く、そしてもっと見習いたい存在に感じた。配信、ラジオ、それぞれの入口からこの番組に出会った人が、それぞれの慣れた方法で番組に参加していく形が出来上がったのは、「配信者」であり「帯番組のパーソナリティ」でもある樋口楓だからこそ出来た、「ラジオ」と「VTuber」の異文化交流の具体化であり、大きな成果であると、強く主張したい。
さて、比較的早い段階で引き込まれる番組に自分の中でなった、「樋口楓のTHE CATCH」であったが、ここから先の話は、数多のラジオ番組に触れてきた自分の中でも、「パーソナリティ」と「リスナー」の理想の関係として、全ラジオ好きに誇れるものであると自負している。2021年2月12日、第7回放送にて、1つのターニングポイントとなる出来事が起こった。私のメールが採用された際、「ラジオネーム:ガグビー」と、いきなり呼び捨てで紹介された。これまで彼女は全てのリスナーの名前の後に、「さん」付けしており、私も例外ではなかったので、突然の事に驚いた。ラジオリスナー、殊にネタメールの投稿に邁進している我々にとって、「呼び捨てにされる」という事は、パーソナリティとの信頼関係が構築された証であり、他のリスナーと差別化が図られる、大変光栄な処遇である。僅か7回目でのこの処遇は、勿論嬉しかったが、日々誹謗中傷と闘う私にとっては、他のリスナーから不快な特別待遇と取られて、火種になることも懸念された。番組が始まって2カ月で、他のリスナー各位より早くも嫌われてしまっては、折角楽しく聴いているこの番組に、所在をなくしてしまいかねないからである。しかし、翌週以降も呼び捨てのスタンスは、ベルモンド・バンデラス氏がゲストに来られた1回を除いて、継続された。(本人談では、ゲストの前では流石に呼び捨てを止めようと思って一度「さん」を付けてみたが、違和感しかなかった為、以降はゲストの前でも呼び捨てを厭わなくなったとの事。)最初は心から喜びきれていなかったこの処遇であったが、番組の実況を見ているうちに、他のリスナーから「この人面白いし」「これだけ使われていたら」と、概ね(100%全員がそうではないというのは承知しております)好意的に呼び捨てにされている事が捉えられていると分かってきたので、安心感を覚えるようになり、次第に「呼び捨て待遇」を胸を張って受け入れられるようになった。楓組が部外者に優しい世界で、本当に良かった。
2021年7月29日「ラジオのお便り読むよ~」配信にて語れられた話が、決定打となる。ありがたい事にこの日の配信で、私の事が話題として取り上げられた。そこで「名前を見ずにお便りを選んでも、斜め上の角度から書いてきて何枚も選別の中に入ってくる。癪やけど。」という話があった。彼女らしい言い方で、確かに私の実力を評価し、認めてくれていた。普段の放送で、呼び捨てにしてぞんざいに扱われるのは、「こいつならどんな球でも打ち返してくる」という、信頼の下にあるからだという事を、この日確信できた。言葉遣いは乱暴な所はあるけど、番組を先陣切って盛り上げるリスナーとして認められている、そういう意味が「呼び捨て」に込められているとはっきり分かって、燃えないはずがなかった。自分が力になれる、役に立てる番組というのは、何よりの居場所である。「そうやって色んな声優さんに良い顔してきたんやろ」と彼女から評されるくらいに、一切のおふざけ無しに褒める「綺麗なメール」から、1秒足りともリアクションを貰えないくらいチョけ倒したネタメールまで、持てる技を駆使して、彼女の投げる多種多様なボールを広く打ち分けてやろうと、今は意気込んでいる。表向き番長と舎弟くらいの明確な上下関係が出来上がっているが、私はこの関係性が何より心地が良い。1人のラジオリスナーとして、大好きな番組に貢献でき、パーソナリティを支える足しになっている事を実感させてくれているからだ。
「リスナーの力を評価して重宝してくれるパーソナリティ」と「出せる限りを尽くして番組の活性化に臨むリスナー」という、これ以上ない関係性が構築できたのは、彼女の根底に垣間見えるスタンスが、謙虚にして応援したいと思わせるものであるからに他ならない。ただ面白いだけでは辿り着けない、愛される番組になれる素質に気が付き、リスナーで居続けられたことを、誇りに思う。
と、ここまで長々と書いてきたんですけど、普通にオタク特有のポジティブ過ぎる勘違いで、「なんかいっぱい変な文書送りつけてくる暇な奴」くらいにしか思われてない可能性も、全然あると思います。何はともあれ、この日を迎えるまでに、樋口楓っていう素敵なライバーと出会えたんも何かの縁やと思うんで、自分なりの形で思い出を振り返って、改めて感謝を噛み締めさせてもらいました。でろーん、5周年おめでとう!
モノローグ
テーマ:5th記念ストーリー
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配信ソフトの停止ボタンをクリックする。パソコンが熱を持っているからか、ほんのりと防音室自体が薄く熱気をまとっているようだ。YouTubeも配信終了されていることを確認してから、小さく伸びをした。マイクを取り外して手入れをする。溝に小さくほこりがたまっているのが気になって、近くにあったクロスでふき取った。うん、まあ、ええかなこれで。
配信中はたぶんそんなことなかっただろうけど、今日はなんだか気が抜けてしまった。なんでなのかは分からない。とりあえずマビノギはずっと片側の画面で操作しているけれど、それはもうわざわざ脳内リソースを割くほどではないからいいだろう。いつものこと、いつも通り。いつも通りって――何やろ。
「はぁ~、ええわ、とりあえずシャワろ」
心にじんわりとなにかがまとわりつく時は、外からの刺激で結構何とかなるときもある。ずっとこの配信部屋にいてもアゲの心模様にならないだろうから、腰を上げて外へ出た。途端、きつねとたぬきが甘えた鳴き声をして足にまとわりついてくる。危ないて。間違えて蹴っちゃったらどうするの。そうはいってもすりすりと猫チャンたちはすりよってくる。しゃあないな。ちょっと遊ぼっか。
少しの間構い倒せば、猫たちは飽きてしまったかのようにそれぞれのお気に入りの持ち場へ定時で帰る新人のように戻っていった。猫なのでいつものこと。これも。いつも通り……
「あ。」
ふと、心にとん、と何かが場所をとった。久方ぶりの感覚。行く末とかこれまでとか、そういうものを考える余裕がちょっとあって、それでなんか体調とか仕事とかが曇り空になると何かが膨らむ瞬間がある。寝て起きたら忘れるようなそんな感覚。それだけの事。昔なら多分嫌がってもやもやを抱えたままだったかもしれない。この気持ちを忘れたくない、奪われたくないって気持ちが強すぎて。
でも今はちょっとだけ、隅に置いておけるときもある。成長ってやつだ。酸いも甘いも、自分なりにはまぁ噛分けられるようになったんやないかな。みたいな。っていうかありがたいことに忙しくってそんなゆっくり考えられる時間がないというのもあるけど。
……それでもまぁ、せっかくやしちょっとのんびり考え事でもしてみようかな。
ふと、ツイッターに自分の名前を入力してみる。たくさんの言葉。ファンクラブにもちょっとだけつぶやいてみる。たくさんのねぎらいの言葉。優しい言葉、リアクション。昔だったらビビってたりしたんかな。どうやろ、そんなこともないかな。その一つ一つの文字列に意味があって人生があって、人がいるんだってこと。分かったうえでうれしいなって感じられる。
五年間でできたものとか、積み重ねてきたものが無数にあるのだ。出したグッズとか、円盤とか、やったライブイベントを数えることはできるだろうけど、この五年は足し算じゃなくてきっと掛け算だ。勢いよく増えていくもののその先端がどうなっているのか確認できない時もあるけど、それが希望になることがあるのだと知った。
五周年おめでとう、と声をかけてくれる人は、いったい何倍に増えただろう。
この「五周年」という言葉に意味を感じ取れるのは、あの時あのオーディションに応募した自分がいたからだ。今私にかけられる「五周年」って言葉は、樋口楓への称賛と、私への祝福で。
部屋を見渡す。たくさんのイラストが移り変わる額縁。公式のイラストやポスターが流れるボードたち。もらって、置いとく場所に迷うぐらいのグッズ。眺めるたびに笑ってしまうくらいたくさんあるもの。止まんなかったから、やめなかったから、生み出された仕事とか、感情とかはきっとあって。
ふと、ハンドベルが目に入る。ああそうだ。一期生のみんなに出会えたことも、きっと奇跡の一部なんだろうし。
みとちゃんにもらったプレゼントとか、凛先輩にもらったものとか、えるちゃんから借りたものとか。ちーさんに買ってもらったパジャマ、アキくんのおすすめの飲み物、もいもいの好きな漫画、ハジメさんのくれたお土産。これらが手にあるだけで、味を知っているだけで、読んだだけで、出会えてなかったら得られなかった経験は無限にあることを思い知る。それと同時に、自分が「ここ」にいることに気づかされるのだ。
「当たり前の反対はありがとう、よなぁ……」
なんだかうわごとのように呟いて、とりあえず風呂場に向かった。
さっぱりすると気分がいい。温まった肌に外の冷たさがピリリと心地よくて、そうして思考もきりりと締められる感覚がする。保湿だけはきっちりとして、少しだけ窓を開けた。きんと冷やされたせいかほんの少し湿り気を感じるほどの風が、すっと部屋を通り抜けていく。ふと気になって一期生のグループを確認した。誰も何にも言っていない。結構前で止まったままの会話が目に入る。これもまた「いつも通り」でなんだかうれしくなってきた。
『mousugu 5syunenn datte』
なんとなく普通に打つのはやめて、全部ローマ字で打った。まぁしばらく誰も返事せんやろ……と思っていたら、ぴこんと未読の通知が来る。確認して、なんか意外過ぎて一人で背中を丸めて笑ってしまった。
ああそうだね。コラボとか企画してたしさ。またやろう。今度は何がええかなぁ。
取り留めないそんなことが頭に浮かんで、だけど文字として出力はされなくて。だってもったいないやんこんなんわざわざ、つらつらココに書くの。見栄っ張りかな。そんなことないよな。
「……ふは」
真夜中。もうすぐ明朝という頃。この時間に目が冴えているのも日常だ。
そうして一つまた「樋口楓」は年を重ねる。
あたらしい「いつも通り」をまたつくっていくんだろう。
マリカにじさんじ杯で見る樋口楓
テーマ:マリカにじさんじ杯
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――マリオカートにじさんじ杯。
バーチャルライバーグループにじさんじにおいて、年に一度開催されるマリオカートの祭典。毎年多種多様なライバーによる華麗なドライブテクが鎬を削る中、一人、レンタカーで猛威を振るう、文字通り台風の目となるライバーがいる。
樋口楓。
今回は、彼女が全大会参加したマリカにじさんじ杯をトピックとして解説していく。
樋口は、にじさんじ元一期生として、にじさんじ統合を祝いながら、記念すべき第一回マリカ杯に参加。立ち所に数多くのハイライトを生みだした。予選Bリーグは葛葉、竜胆尊、春崎エアルなど、第5回時点でも強豪として名を馳せる面々がそろっており、決勝進出は極めて厳しいリーグだった。樋口は途中、好順位をマークしつつも、結果は7位と振るわず。とはいえ、短期間ながら行っていた練習の成果は発揮されたうえで、エンターテイメントとして主催剣持刀也の意図した以上の結果を出せたといえるだろう。響き渡る台パン、アイテムによる爆走、決めるところで決めるドリフト。派手なパフォーマンスと共にきちんと重ねた努力の跡は、どちらも今のエンタメシーンで光を放つバーチャルライバー樋口楓の持ち味となっている。
第二回マリカ杯もレンタカーでの参加。優勝予想、最下位予想どちらも多くの票を獲得しランクイン。当時はにじさんじ元一期生、月ノ美兎・静凛とのユニット「JK組」でのハワイ旅行から帰国してすぐの開催だったため、日本到着後すぐにスタジオへ赴き参戦した。あわただしい状況ではあったが、音圧と運でまたもや祭典の目玉となる。アイテムで大暴れする姿は痛快の一言だ。初戦では、取得アイテムによって大きく影響を受けるコース、ベビーパークにて2位でゴールという好成績。きちんとコインの取得による加速やドリフト技術を身につけ、単なるアイテムの暴走の結果だけではないというのも特筆するべきポイントだろう。また今大会で生まれた、
「私の前に立つな!」
はその後も語り継がれる名言となっている。
第三回にも参戦。当回から定番となった待機所画面共有芸もベビパ選択へ圧をかける画面づくりで周囲への牽制を欠かさない。因縁あるシェリン・バーガンディに吠える姿も印象的だ。もちろんただ暴走族として暴れ回っただけではない。ほとんど触れていないはずのマリカの操作をきちんと覚えているうえに、運を味方につけたショートカットなど、細かい点で本人の元々のまじめさと物覚えの良さ、配信者としてのラックの高さを見せつける。4レース中3レースが難易度の高いレインボーロードという中、最後までアイテムと勢いでリスナーを沸かせた。
第四回、「何でもありならコイツが怖い」の紹介の通り、すさまじい威圧が響く回だった。当時1年半ぶりの新衣装お披露目配信を控えている状態だったが、待機所画面で優先させたのはベビパへの投票を呼び掛ける旨だった。レース開始直前に機材トラブルに見舞われるも、初手ベビーパークを引き、景気のいい大声で雄叫びをあげた。N64キノピオハイウェイでは、アシスト付きのメリットとともに完璧なタイミングのアイテム運で3位となる。キラー、スターの爆発力は大会でも随一といえるだろう。3Dが公開された直後の甲斐田晴に切れ気味の激励を飛ばしたり、ぶつけられた相手へ舌打ちをしたりなど、さまざまな絡みがあったのも印象的だ。最終結果も12人中7位と悪くない成績となり、マリカ杯を重ねていることによる勘と配信者力が合わさった結果を見せた。
そして第五回。今回をもって剣持の主催勇退が決まっていることもあり、史上最多人数での開催となった。樋口はもちろん同期、えるからのレンタカーで大会を盛り上げる。また今回、マリカに新規コースが追加されたことによって、詳細や仕様を把握できていないコースに苦しむライバーも多かった。しかし樋口にとってそんなことは些末だ。吠えて、キラーをぶつけ、キノコで爆走し、レースを盛り上げ続ける。最下位を逃れ続け、累計順位ポイントは着実に積み重なっていった。よもや予選突破の可能性も見えていた。
事件が起きたのは、第4レース。着実に順位を上げ、アイテム運も申し分なく、3周目時点で5位という好位置にいた樋口。キラーを引き、さらなる高順位を狙い爆進していた瞬間に表示されたのは「通信エラーがはっせいしました」の文言。無慈悲なその通知に、エンターテイメントの神が楽隊を引き連れて降りてきたレベルの事態に、伝説を見たと思ったリスナーも多かっただろう。
マリカにじさんじ杯は、にじさんじという大勢のライバーを擁するグループだからこそのお祭り騒ぎ感を楽しめるのがポイントだ。その中で、振り切ったエンタメのほかにも、積み上げてきた努力が咲く様、ライバル関係の熱い展開など、いくつものドラマが存在する。
その中でも、「樋口楓のマリカ」は一つのコンテンツとしての面白さを確立しているだろう。レース中黙ることなくしゃべり続け、ゲームとしての見せ場もつくり、お祭りを盛り上げ続けている。ほかのライバーを応援するなかでも、「そういえばでろーんさんはどうなったんだろう」と楽しみにするにじさんじリスナーは多い。それこそ、にじさんじというグループ全体の面白さに一役買っていると言っても過言ではない。
かくして、剣持刀也主催によるマリカにじさんじ杯は幕引きとなった。にじさんじというグループを挙げてのお祭りを盛り上げてくれた各ライバー、そして常に目玉として活躍し続けた樋口楓の雄姿は、それぞれのアーカイブで改めて確認できる。
彼女がカートで駆ける姿は、きっと日々の些末な憂い事など吹き飛ばしてくれること間違いなしだ。
伝説の横綱へ
テーマ:【もろだし相撲】おK、やるわ。【にじさんじ/樋口楓】
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8月も終わる時期にもろだし相撲を1日にして極め、その頂点に立った新たなる横綱ーー楓ノ里。
伝説の横綱となった彼女は、チャン=コナの封印から解き放たれた魔神ドドスコイを、身体をぶつけて友情を育み合ったかつての対戦相手たちと共に聖なるまわしの力によって打ち砕いたのだった。
こうして、あの日世界は再び救われたのだ。
ありがとう! 楓ノ里!!
またよろしく頼むぞ! 新たなみんなの横綱、楓ノ里!!
そして彼女が去って早4ヶ月近くーー
また平和を迎えて切磋琢磨をしていたかつての戦友の力士たちがいるもろだし相撲会場に激震がはしった。
魔神を封印しているはずのチャン=コナが轟音をたてて震え出したのである。
細骨「えっ、新しいチャン=コナが!!」
猪鹿豚「ラーメンの湯切りみたいに激しく震えてるだと!?」
裸具美「くっ、凄まじい衝撃波がっ」
五里乃花「ゲリライベントはごめん勘弁だメーン」
狂乱鎧「チャン=コナが割れるぞ!! 衝撃に備えろ!!」
ーー衝撃。
爆竜「わわ! アイツが! ドドスコイが!!」
黄金仏「まだ100年どころか1年も経っていませんよ!?」
凄まじい紫電を迸らせながら、封印されたはずの混沌の魔神が解き放たれた。
力士たちの目の前にゆっくりと降り立った魔神は、辺りを見渡して地に響くような声を出す。
魔神ドドスコイ「おい、アイツはどこだ。この我を再び封印したアイツは」
相撲キング「今はここにはいない! しかし何故封印が解けた!? まさか復讐で命を賭けにきたとでも!?」
楓ノ里に彼女の友人の名前で呼ばれるほど神々しさを放っていたはずのキングが後ずさる。魔神のあまりのプレッシャーに押されたのだ。
魔神ドドスコイ「おい、この我がただで封印されているわけにはいくまい……。聞いたぞ、アイツの生業とするものが今年で5年経つのだと知った後ではな」
行司「何故、それをお前が」
そう、伝説の横綱がいなくなってしまった理由ーーそれは彼女が本業とする活動をするためだった。それが5年続いているということを魔神はどこからか聞きつけたのだった。
魔神ドドスコイ「魔神たるもの、封印されたまま祝福ができないだなんて格好悪いだろうがッッ!! しかも我を下した相手に失礼だろうが!!」
行司「ただお祝いに来たかっただけだったーー!!!」
相撲キング「ふむ、なるほど。心からくる楓ノ里へのお祝いの気持ちが一時的に封印を緩めているのか」
黄金仏「彼女に成敗されたことによって彼に正なる心が宿った……ということですね」
細骨「なんだその劇場版ジャ=イ=アンみたいな……」
爆竜「じゃあ、おいわいしたらまた封印にもどってくれる?」
魔神ドドスコイ「応ッッ!! わかったというなら、さぁ行くぞ貴様ら!!」
魔神もまわしをした力士の端くれ、その上で正なる心が芽生えては自分も祝わずにはいられないと思っていたのだった。
行司「なんで貴方に指揮取られないといけないんですか!!」
細骨「オレたちもお祝いしたかったし、これで戦わずして封印できるんならいいんじゃないか?? ってことでオレからいくぜ!」
細骨「初めて会った時はルーキーだったけど、ぶつかり合った時からただモンではないと思ってたぜ……さすがだな!! おめでとう、頑張れよ!!」
猪鹿豚「めでたい! お祝いにオレ選りすぐりのデカ盛り美食を持っていくな!」
裸具美「キャプテンすごいね!! やっぱりぼくらを引っ張るリーダーだ! おめでとう!!」
五里乃花「5周年めでてぇ、オメェすべての存在がてぇてぇ! 声も歌も高く響かせ! オイラもっと永遠(とわ)まで聴きてぇ! まわし翻してまた来て!!」
狂乱鎧「新たなる横綱の誕生からアーティスト活動の節目を祝えるとは喜ばしいことだ」
爆竜「わ〜、ぼくよく分かんないけどうれしいことなんだよね! やったね!」
黄金仏「おめでとうございます。私たち貴女に関わってきたゲームの登場人物一同お祝いしていると思いますよ」
相撲キング「私から受け継いだ聖なるまわしのパワーで、これからもどんどんそっちの業界を引っ張っていってくれ」
魔神ドドスコイ「5周年おめでとう!! 今までも、そしてこれからも共に1日1日を進んでいけることを嬉しく思うぞ! これからも皆のまわしをしっかりシメさせて応援していくからな。よろしく頼むぞッッッ!!!!
行司「いや長っ!! 魔神もはやリスナーになってないか?? コホン、では我々からここでお祝いの日本舞踊を一曲……え、いらない?」
相撲キング「これからも君の活躍を見守っているからな。これからますますの活躍と健康を祈っておるぞ。……さて、英雄へのあいさつは終いだ」
黄金仏「混沌の魔神よ封印されなさい」
魔神ドドスコイ「そろそろチャン=コナ以外に封印しーー」
こうしてリスナーになった魔神ドドスコイは大人しく封印されなおし、チャン=コナの中から楓ノ里を応援しているのでした。
めでたしめでたし。
夏季氷
テーマ:『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』2021年9月10日放送回、ラジオの中で出た夏季氷というワード
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九月の学校帰り、本来ならまだ暑さが残っているはずの時期だけど、今年は随分と涼しくなってしまった。いつのまに夏は終わってしまったんだろう。衣替えは十月。当然夏服を着ていて、肌寒さを覚えていた。真夏に鳴いていなかった蝉はいま大きな声を出している。寒くないのだろうか。
「いやさっぶ!」
長袖を着るなどの工夫はしていない。今朝は当たり前のように半袖を選んでしまった。おかげでいま腕を大胆にもひんやりとしてきた空気に晒してしまっている。鳥肌が立ちそうな腕をさすりながらの帰り道に、せめてカーディガンでも着てくれば良かったと後悔する。だけどこういうのって空気が大事で、周りの友達が何を着ているかを予想して動かなきゃいけない。みんなも半袖だったから、そういう意味で今日の自分の判断は間違っていないはずだと思っていた。明日は予想気温が高くても、みんな長袖を着てくるかもしれない。
寒さから日陰を避けるように歩いていたら、いつもより遠回りを選んでいた。知らない道だ。特に変哲のない住宅街のようだけど、いつもの道より人通りが少ないようでちょっと気分が良い。方向さえ間違わなければきっと迷いはしないだろうと、興味を引かれるままにきょろきょろとしていたら前方に車を見つけた。車と言ってもただの車じゃない、キッチンカーだった。
なんでこんな特に変哲もない住宅街の一角、それも人通りの少ない場所にキッチンカーを出しているんだろう。
夏に映えそうな水色の車は、赤で「氷」と書かれた旗を吊るしていた。キッチンカーは、かき氷専門店のようだった。
正直可哀想だなと思った。こんなに早く涼しくなってしまっては、きっと売り上げに響くだろう。それもこんな誰も通らない道でやっているような人だ、あまり経営が上手くはなさそうだ。
余計なお世話だろうことを考えていると、色とりどりのメニューが目に入る。美味しそうなことは、美味しそうだった。
「よう姉ちゃん、学校帰りかい!」
あんまりじろじろ見過ぎたせいだろうか。店員に話し掛けられた。お兄ちゃんというより、おじさんと言ったほうが正しいような容貌をしていた。この寒い日に、いまの私が言う筋合いはないかもしれないけれど、店員はアロハシャツを着ていた。
「ひさしぶりのお客さんだ」
店員は厚かましくも、私をもう客扱いした。ええ、こんなに寒いのにかき氷を食べなきゃいけないの? そんなふうに思ったけれど、どうにもあまり強く出られない。ちょっと可哀想に思ってしまったのも良くなかった。まあいいや、偶然通った道にあったキッチンカーでかき氷を食べる。誰かとの話のタネくらいにはなるだろう。
仕方なくメニューの垂れ幕を改めて見る。ああ、マンゴーがあるからマンゴーでいいか。冷凍かもしれないけどマンゴーの果肉が乗っていて、確かに美味しそうだった。屋台にあるようなかき氷の代表的な味はぜんぶ元の味が一緒だと聞くし、そういう意味でもマンゴーなら損することもなさそうだ。結構いい値段がするし、それならいいものが食べたいというものだ。
ぴったり小銭で支払って、車の前に置かれた小さな折り畳みの椅子に座って待つ。椅子の横にはやっぱり小さな折り畳みテーブル。店員はブランケットを貸してくれた。今日が寒いという自覚があるらしい。有難かったけど、おじさんの匂いがしそうで少し嫌だなと思った。
スマホをいじっていると店員に呼ばれた。どれだけ細かく削ればこうなるのか、ふわふわの氷にオレンジと黄色の中間の色をしたシロップがかかっている。マンゴーの果肉はサービスだろうか、メニューの写真より多く乗っているように見える。思っていたより美味しそうだった。
寒いからすぐに溶けてしまう心配はない。スマホで写真を撮って、JK組のライングループにでも送ろう。どんな反応が返ってくるかなと考えるだけで楽しいけど、そもそもあの二人は返してくれるだろうか。
「あ、うま」
ひとくち食べて、声が漏れた。一人で食べているのがもったいない。ちょっといっぺんに食べてしまって、頭がキンとなった。
ぜんぶ食べ終わった頃にはガタガタ震えていた。おじさんの匂いがしそうなブランケットくらいじゃ寒さは防げなかった。またさっむ! なんて言いながら、空き容器とスプーンをキッチンカー横に備えてあるゴミ箱に放り込んだ。
「もう店もそろそろおしまいかなぁ」
ごちそうさまを言って帰ろうと思ったけれど、店員の独り言みたいなものが聞こえてしまう。大人と話す癖があるから、つい反応してしまう。
「美味かったっすけど」
確かに急に寒くなってしまったけれど、暖房を置いてならどうにかなるんじゃないだろうか。そうすると採算が取れないのだろうか。暑い季節はきちんと暑くないと景気が悪くなるとお父さんも言っていたし、今年かき氷屋は相当厳しいのかもしれない。実際、自分のあとに客は一人も来ていない。
独り言を拾われたのが嬉しいのか、楓の心配をよそに店員はにっと笑いかけてきた。
「ほら、かき氷って言うだろ?」
こちらを指差して話す店員に少々煩わしさを感じながら、はぁ、なんて気のない返事をした。そんな反応も、店員は特に気にしないようだった。
「かき氷はさ、その名の通り、夏季限定なわけよ。かき氷だけに、夏の季節の氷で〝夏季氷〟……てか⁉︎」
得意げな店員につい眉が寄る。まさか急にこんな親父ギャグみたいなものを聞かされるとは思ってもみなかった。
「おっちゃん、かき氷で冷えてんのに余計に冷やさんといて」
「えっ、つまんなかった? なにかのラジオで聞いたんだけどな。〝夏季氷〟って」
私の口調から敬意が取っ払われても店員はどこ吹く風だ。どこかで聞いたような話に肩をすくめつつ、今度こそ帰ろうと店に背を向けた。なにか暖を取りたいけれど、自販機で温かい飲み物はまだ売っていなさそうだ。
「まあまた来てよ、姉ちゃん」
「はいはい。次は友達連れてきたるから、そんときはおやじギャグやめてな」
せっかくの美味しいかき氷だ、潰れてしまっても残念だ。〝今年は〟おしまいという意味なようで良かったけれど。ラインを見たあの二人が食べたいと言って、来年も覚えていたらまたここに来てみよう。きっと。たぶん。
知らない道を来てここに辿り着いたのに、来年この道を覚えているかな。そんなことを思いながら水色のキッチンカーを後にする。店の名前くらい聞いておけば良かったかも。なにかSNSのアカウントくらい持っていたかもしれないし。
まあ店を探しながら覚えていない道を歩くのもあの二人となら楽しいかもしれない。そう考えると、今年も暑くて鬱陶しかった夏がまた来ることが少し楽しみになった。
「ねぇ楓ちゃん、本当にこっちの道で合ってるの?」
隣を歩く美兎ちゃんに尋ねられる。昨日送った写真がよっぽど魅力的に見えたのか、美兎ちゃんが「明日行こう」と言い出して、昨日歩いた道を探していた。「楓さん、案外方向音痴なところあるもんね」と凛先輩に言われ、私は少しばつが悪くて首の後ろをさすった。
「でろーんちゃんお店の名前見なかったの? 名前が分かれば電話番号も分かったかもしれないのに」
「うっさいなぁ。なんでライン送ってへんのにエルフもおんねん」
「りんりん先輩に誘ってもらったんだもーん」
今日かき氷を食べに行くメンバーはラインを送ったJK組、そしてえるちゃんのJKLの四人だった。昨日よりは少しばかり暖かい。四人だったら寒くても楽しかっただろうけど。
そうして四人で学校から駅への道を歩いていた。けれど昨日も当てずっぽうに歩いていたからか、それなりに歩いたけれどキッチンカーには辿り着けていなかった。正解の道も分からない。キッチンカーが印象的だっただけで、それ以外の特徴は覚えていなかった。昨日の今日でこれなら来年は絶対に辿り着けないだろう。それとも昨日と同じように寒くて同じような晴れ具合だったら辿り着けたのだろうか。
「もうそろそろ店もおしまいかなぁって言うてたから、今年はもう閉めちゃったんかも」
「九月の割に寒いもんね。今日は昨日よりマシだけど」
私の言葉に三人は納得したようだ。少しほっとした。今日を誘ったのは私ではないけれど、空振りの責任を感じてしまう。
「んーでもせっかくだからどっかでかき氷食べたいね。駅の周りにかき氷屋さんないかな?」
「あっえる調べるよ!」
凛先輩の言葉にえるちゃんが応える。スマホをえるちゃんと美兎ちゃんの二人で見て店を探す。あれがいいんじゃないか、これがいいんじゃないか、少し電車に乗らなきゃいけない場所まで探しているようだった。そして見つけた店を自信満々に見せたけれど、凛先輩はいまは特に拘りはないようでさらっと見てすぐにじゃあそこにしようと言った。
「楓ちゃんの行ったお店、また来てねって言ってたんでしょ? 来年また探してみよ!」
「そうやね」
そんな当てにならない来年の約束をして、今年は駅近の喫茶店が季節のメニューとして出しているかき氷を食べることになった。食べたあとはやっぱり寒くて、四人で温かい飲み物を注文した。もうメニューから消えそうなかき氷と蝉の鳴き声だけが夏の名残として存在していた日。
「なぁ、かき氷って、夏の季節の氷で〝夏季氷〟っていうって知っとった?」
「えっ! それ本当?」
「いや、昨日の店のおっちゃんが言っとっただけやから知らん」
「なんだよそれ、うそくせー」
「なぁ」
「なぁって、楓さんが言ったのに」
四人で笑って、舌をカラフルに染めた写真を撮ったのが、今年の夏最後の思い出だった。
来年も、どうせなら夏の終わりにあのキッチンカーを四人で探そうか。約束はもし三人が忘れても私が覚えているから。でも誰か一人でも覚えてくれていたら嬉しい。
夏を惜しんで夏季氷を食べて、寒いって騒いで、誰が食べようって言ったって責任を押し付けあう。見つからなくたってきっと楽しい。
夏の終わりを、また四人一緒に。
ですわバッテリーですわ
テーマ:【#にじさんじ甲子園 】私たちが 楽園村立まめねこ高校 !!【レオス・ヴィンセント 】
二村樹月
愛知県のある村から今日も元気な声が聞こえてくる。
楽園村立まめねこ高校野球部。夢は大きく「甲子園大会出場」を掲げ、今日も今日とて白衣を汚しながら練習に励む。
そして、桜咲く四月。新入生がグラウンドの土を踏み、少し緊張したような面持ちでレオス監督と先輩たちの前で挨拶をする。
「壱百満天原サロメですわ~。ポジションはピッチャー。よろしくお願いいたします」
「関西から来ました、樋口楓です。ポジションはキャッチャー。捕って打って頑張りますんでよろしくお願いします」
次々と新入生が挨拶をしていく。セカンド、アクシア・クローネ。二人目のピッチャー、闇ノシュウ。外野手、オリバー・エバンス。外野手兼内野手、甲斐田晴。
今年の新入生は六人。決して多くはないが、入学前に貰った新入生それぞれのデータを見る限り、かなり期待できる数値ではある。順調に育ってくれれば「甲子園」が見えてくるかもしれない。が、それぞれの能力がこのまめねこ高校野球部で発揮されないことには意味がない。
「それでは今から軽くノックとバッティング、投手捕手陣はその後マウンドで投げ込みをお願いします」
監督、レオスから指示が通ると皆それぞれの持ち場へと散らばっていく。レオスの視線の先には、数値的にはエース候補のサロメと捕手楓がいた。
(ここの歯車が上手い事かみ合えば……)
レオスは眼鏡をクイっと上げ、期待を込めながらベンチ前にいる二人を眺めていた。
ノック、バッティングと順調に進み、新入生の野手としての実力はまずまずといったところだ。まずは合宿に向けて足りないところを伸ばしていく方向で。
そして注目すべき二人の番がやってきた。レオスは腕を組みながらベンチ前でジッとその様子を見ている。
「お嬢は球種何あるんやっけ?」
「ええと、カットボール、フォーク、あとナックルおカーブですわ」
「おっけ。まぁ捕ってみないことには分からんやろうから、とりあえず好きな球から頼むわ」
「は、はい。お願いしますわ楓さん」
サロメは少し緊張気味。高校に入ってから初のマウンド。それに周りには先輩たちや監督、同学年のチームメイトもいる。緊張するのも無理ない。
「それでは始めてください!」
「おっし、じゃあお嬢好きなとこでー」
「はいですわ!」
綺麗な投球フォーム。片足が上がってしなるように体が開いていく。腕から振り下ろされるそのスピードは――。
〝ズドン〟
楓のミットにおさまった球の勢いは強く、楓の口から「はっや……」と言葉がこぼれた。
「レオス監督! あの、球速なんですが」
マネージャーが持っていたスピードガンには146kmと表示されている。
レオスはくわえていた乾燥葉っぱを地面に落とし、開いた口を段々とゆがませニヤついた顔になっていた。
「お嬢ー!いい球投げるやん!」
「ありがとうございます!」
「その調子でどんどんいこうや」
次は変化球。フォーク、カットボールと続いた。変化量は少し足りない気もするがこれから磨いていく部分と考え、あの速球と混ぜて投げさせれば簡単に打たれることはない。
「あの、楓さん、ちょっとよろしくて?」
「どうしたんお嬢」
マウンドに楓が駆けていき、サロメが何やら話始める。
「ナックルおカーブですが……今まで捕っていただけた事がなくてですね」
「へ? キャッチャーどうしたん?」
「あのですね、捕れる方がいなかったといいますかその……」
「ほーん。おもろい事言うやん。ええよ、気にせんで投げて」
「楓さんがお怪我なさったら」
「そんなこと絶対ない。私が全部捕ったる」
楓がミットに入れていたボールをサロメに手渡しし、ニカッと笑ってホームベースへとキャッチャースボックスへと戻っていく。楓が座りキャッチャーミットを構えると、サロメの目付きが一瞬で変わった。楓には〝覚悟を決めた目〟に見えていた。
投球フォームに入ってこれから来るであろう〝落ちる球〟に備える楓。全部捕ると言ったが楓がナックルカーブをキャッチャーとして捕るのは始めてだ。しかし、サロメに自信を付けさせるためにもここは食らいついて反応して捕るしかない。
サロメの指先からボールが離れる瞬間。ここからはもう球筋を見て反応するしかない。なかなかの速さでクッと落ちていくボール。地面すれすれのところでそれは楓のミットにおさまった。
一瞬の静けさの後に、ワッと沸くグラウンド。
楓はミット内のボールをぎゅっと掴み立ち上がる。目の前には駆け寄ってくるサロメ。
「お嬢、ええ球ですわ」
「楓さん、さすがですわ」
一年バッテリーの誕生に盛り上がる中、レオス監督がずんずんと間に入ってきて二人の手を強く握った。
「サロメくん! 樋口くん!」
「「はい!」」
「行ける! 行けますよこれは!」
「何がですか監督」
「甲子園ですよ! ですわバッテリーで甲子園目指すんです!」
「「ですわバッテリー?」」
「そうです! 今日からお二人はですわバッテリーでやってもらいますからね!」
レオス監督は勢いありすぎる大声で宣言したのだった。
その後、新入生の入部祝いとして〝白衣〟と一人一匹〝まめねこ〟を授けられた。
「これはまめねこ高校野球部の印です! だいじーに育てるんですよ」
レオス監督の胸ポケットから顔を出しているまめねこもうんうんと頷いている。
こうして楽園村立まめねこ高校の新しい物語が始まったのだった――。
1期生のみんなと!
テーマ:5th記念ストーリー
ユネ
現在私は事務所に1期生の半分を残し、残り半分のメンバーで近くのスーパーに来ている。買い物カゴの中にはたくさんのお菓子にジュース、軽食が入っておりそこそこ重たい。
「あ!知育菓子買いましょ!とりあえずここにあるの全種類!」
「みとちゃん全部は流石に多ない?」
「作り切れなかった分は美兎さんに持って帰ってもらいましょう」
「あ!えるも欲しい!」
「エルフって知育菓子作れるんか?」
作れるよ!と頬を膨らませて抗議しているえるちゃんのほっぺを、横からみとちゃんが突いている。微笑ましい光景だ。
JKLで買い物するとこんな感じに賑やかで楽しいけど、予定している配信時間もあるのでとりあえず買い物を終わらせよう。
「あ!モルカーのお菓子ある!」
今度は凛先輩がお菓子に釣られ……あれは私も買わな。
モルカーのお菓子を私と凛先輩、それからえるちゃんも買い、欲しそうに見ていたみとちゃんのためにもう一個追加でカゴに入れる。
スタジオで待っているもいもいちーちゃんアキくんハジメさんの分も買っておこう。
「二人ともそんなにモルカーいるの……?」
「みとちゃんの分もあるから安心してな」
「わぁ、余計な気遣い」
「えるも買う~!」
「買い占めるのはダメですよ……」
みとちゃんに釘を刺されてしまったため、とりあえず1人1個にしておいた。凛先輩がこっそり2個目を入れようとしていたのを、みとちゃんが止めている。普段とは逆や……。
寄り道をした気もするが、スーパーでの買い物が順調に終わった。調子に乗って色々とカゴに入れてしまったせいで、中々の金額になって少しびっくり。
「楓ちゃん袋重くない?あともう買うのってない?」
「みんなと分けてるしこれくらい平気よ。買い物は~……食べ物と飲み物買ったし大丈夫やない?凛先輩とえるちゃんまだ買いたいのある?」
「えっと~……えるは~」
「えるえる早く言いなさい」
「あ、りんりん先輩そんな急かさないで……。えっと、ケーキ買いたいなぁっと思って」
ケーキ……普段ならちーさんが買ってくれたりするが、今回の買い出し係はJKL。
危うく今回はケーキ無しになるところだった。特にお祝いでも特別な日でもないけど、ケーキはいつでも食べたいから買っちゃおう。
「エルフええこと言うやん」
「でろーんちゃんに褒められました」
「種族名で言われてますけどそれはいいんですね」
「あ、ケーキ屋さんあった」
タイミングが良いことに凛先輩がケーキ屋さんを見つけてくれた。流石私の凛だ。
外から店内を見てみると、色とりどりのケーキがたくさんある。ホールケーキも数種類あるみたいだ。
「私荷物持ってるし3人で選んできてええよ。タルトは買ってな」
「しずりんも楓さんと一緒に待ってようかな。みとさんとえるえるの荷物持っててあげる」
「わかりました!端から端まで買ってきますね!」
「あ、みとみとちゃん待って!えるも全部買う!」
「……不安っすね」
「まぁ……大丈夫でしょ」
・
・
・
「お二人ともどうしてケーキの大きな袋を二つも持ってるんですか?」
「やっぱりえるみとあかんって。大きさ的に8人で食べれる量ちゃうって」
「ほ、ほら余ってもみんなで持ち帰ればいいじゃないですか!」
「み、みとみとちゃんの言う通り!なにも問題ない!」
二人が一つずつ大切そうに持っているそれは、大きさ的に5号~6号サイズのホールケーキ。
8人いるとはいえ、軽食やお菓子にこの量のケーキは確実に余りそうだ。
「でろーんちゃんのタルトもホールで買ってきたから!食べたいだけ食べて!」
「いやまぁ……それじゃあちょっと多めに食べるわ」
予定の倍以上色々買ってしまったけど、多いに越したことはないやろってことで良しとしよう。
「美兎さんどんなケーキ買ったの?」
「真っ白なショートケーキ買いました!生クリームが綺麗にデコレーションされてるんですよ」
「そっか~」
あちらからは若干諦めの混じった声が聞こえてきた。りんみといいね。
・
・
・
「ただいま~」
「おっせーぞ楓ぇ!」
「もう!ちーちゃんそこは買い物ありがとう、でしょ!」
「ちっさんのケーキとジュースは無しな」
楓ぇ!とまだ言ってくるので買ってきたチュッパチャップスを口に突っ込んでおく。
ちっ今はこれで我慢してやる、なんて山賊みたいなことを言い残して、モイラ様と一緒にみんなの手伝いに戻って行った。
「楓お姉ちゃんお使いお疲れさま。何買ってきたの?」
「軽食とかお菓子とか、それにケーキをホールで2つとか。アキくんちゃんにもチュッパチャップスあげるね」
「え、ありがとう。……あの大きいのケーキなんだね」
「8人でもあれ多ない?流石に食えへんやろ」
「残ったらハジメさんが責任もって配信中に全部食べるんやで」
え?と想定外のことを言われて戸惑っているハジメさんを横目に、テーブルに買ってきたものを広げていく。
紙コップの横にジュースを置いて、サンドイッチにピザ。それから各種お菓子にえるみとが買ったケーキもテーブルに乗せていく。
全部広げる頃には横長のテーブルに端から端まで食べ物で埋まってしまった。
「凛ちゃんも一緒に買い出しに行ってたのにどうしてこんなことに……」
「モイラ様にそんなに信用されてたなんて……嬉しいなー」
「言っときますけどお菓子は凛が主犯です。あまりに良い笑顔で買ってたから止めれんかったんです」
「凛先輩一瞬も悩まずお菓子ガンガンカゴに入れてましたよね」
みとちゃんも悩まずにお菓子選んでたが……。私も普段なら見るはずの値段を一切見ずにどんどん選んでたけど。
食べ物と飲み物にそれから配信準備も終わり、開始までしばらくゆっくりできそうだ。
「そういえば今日って何かお祝い事あるんだっけ……?みんなの誕生日は違うし」
「私とアキに貢ぐ会でしょ」
「ハッ」
「なに鼻で笑ってんだ楓ぇ!」
つい反射的に笑ってしまった。私に襲い掛かってきそうなちーちゃんをアキくんが抑えてくれている。アキくんは頼りになるなぁ。
横でガサゴソと音がしているので見てみると、凛が何やら煌びやかな箱を準備していた。
「凛先輩なにしてるんです?」
「お高いジュースの準備」
「それってシャン…」
「シャンメリーですよ~」
それ以上変なこと言わないでね?と圧があるにこやかな笑顔で言われてしまった。ちょ、ちょっとお手洗いに行ってこようかな。
・
・
・
お手洗いから戻ってくると、ちょっと離れた位置でみとちゃんがみんなを見ていた。
「みとちゃん何してるん?」
「ん~?なんか1期生のみんなが集まってるのを見るとにこにこしちゃうなぁってしみじみと思ってました」
「あー…せやねぇ。家族みたいなもんやからな」
「ふふっ、そうでしたね」
来年も、その次の年も、ずっとこの8人で集まって過ごしたいな。照れくさいから直接は言わない…けど普段の態度でバレてる気がする。
「今回でケーキは嫌に……ではなく満足したので、次集まる時はでっかい生のお肉でも買いましょ」
「ええけど事務所で焼くの怒られそうやな」
「責任はハジメさんが取るから!」
それなら大丈夫そうだ。離れたところから『なんか不穏なこと言ってない!?』って聞こえた気がするけど、たぶん気のせいだろう。
そろそろ配信開始の時間が近づいてきた。今ですら既に賑やかだけど、これからもっと賑やかになりそう。
「美兎さん、楓さんそろそろ席付いてください~」
「はっ!凛に呼ばれました!行きますよ楓ちゃ…もう動いてた!」
「わたし凛の隣な~!」
「あ!ズルい!」
うん、今日も楽しい配信になりそうだ。
2月9日 友人と
テーマ:5th記念ストーリー
ミノムシ
今日は高校からの友人と半年ぶりに会う日。
気心の知れた友人といえども、久しぶりに会う相手に服装やメイクがちゃんとしているかなと心配になる。店頭のガラスにうっすら映る姿を見てスカートの裾についた皺を少し引っ張ってみた。
「なにしてんの?」
「うわっ! びっくりした」
いきなり背中に触れられて地面から数センチ浮いた。
「自分の姿見てて、こっち全然気づかないし」
「触るよりも先に声かけてよ」
そうしてくれたら飛び上がって驚くこともなかったのに。
「ファミレスでいい?」
「静かなとこよりワイワイしてるとこのほうがいいんでしょ」
「せいかーい!」
二歩先を歩く友人の背中を見ながら、久しぶりの光景について行く。
この位置は半年前と変わらないなぁ。
*
ドリンクバーで入れてきたグラス片手に半年ぶりとは思えない空気。まるで昨日も会っていたかのように。で、あれやこれと話していると――。
「あ、ごめん。ちょっと待って」
「うん」
何をするのかと思えばスマホで何かをしている。
少し、にやっとしたのが分かる。かと思えば目を閉じて何かを考えているような素振り。
真剣にスマホを見つめて数分後、深い息を付いて手にしていたものをテーブルに伏せた。
「用事は終わりましたか?」
「おわった」
「よかったね」
何してたか気になるけど、訊いてもいいのかな……なんて迷っていると友人の方から話し出してくれた。
「この半年の間にね、Vtuberにハマりまして」
「へぇー」
「見たことある?」
「Youtubeのショート動画でなんか変な着ぐるみ? みたいなの被ってる人は見たことある。あの人もそうだって見かけた。その人?」
「その人も見るし、他の人も見てるんだけど……一番好きなのがね」
この人! と言いながらスマホの画面を見せてくれる。
そこには制服を着て薄い色の髪をポニーテールしている女の子がいた。
「かわいいね」
「でしょ!? ……ところで君は他人の推しの話を聞くのは嫌なひとかね?」
「意外なことに好きなほう」
満面の笑みを浮かべて向かいの席から隣に移動してくる友人、ちょっと近い。
「この子ね、樋口楓さんって言って、あだ名はでろーん」
「でろーん」
「由来は授業中、机にでろーんってしながら寝てるかららしい」
「でろーん……」
「で、そのでろーんが今日デビュー5周年で、記念配信してくれるって」
それにリプを送っていた時間が、さっきのちょっと待ってだったと説明された。なるほど、それは確かににやっとするのも分かる。
「でもなんか途中むずかしい顔してなかった?」
「本人にリプ送るのって緊張するの! でも送りたいから!」
なるほどねぇ。本人に直接なんてそれは緊張するねぇ。
「……樋口さんって何してるの?」
「何って……何」
「どんなことしてる人なの?」
Vtuberをあまり見ない私にとっては未知の世界だ。
「メジャーデビューしてるからね……歌、出してるよ」
「どんな歌?」
「イヤホン持ってる?」
「持ってきてない」
「今度CD貸すから、また近いうちに会おう」
半年会っていなかったのに、次の約束ができてしまった。……まあいいか、楽しそうだし。
「でもやっぱりまずは配信見てほしいなぁ」
「ではあなたのおすすめをいただけますでしょうか?」
眼光が鋭く光る。
こやつ……語る気だ……。
「わたしね……この配信がすきで」
Youtubeのページを見せてくれる。なになに……『【#にじさんじ甲子園】V西2021、1年目春。再始動!#1【にじさんじ / 樋口楓】』
「にじさんじ甲子園っていう企画に参加するチームを作るって配信なんだけど――」
なんでも樋口さんが高校野球チームの監督になって、にじさんじ甲子園での優勝を目指す。らしい。
「野球のルールは」
「ちょっとなら分かる」
「じゃあ大丈夫、見られるよ」
「ほんとに~?」
「ほんと、ほんと」
配信を見ているファンというより、チームメイトかマネージャーのような気分で見られると力説された。
「ぜったい3年目まで見たくなるから!! でも時間とか長いやつあるから長期休みとかに一気に見るのがおすすめ。ああもちろん毎日少しずつ見てもいいよ!」
「そこまでおすすめされたら気になるなぁ……」
自分のスマホでYoutubeのアプリを開いて検索、ひぐちかえでっと。あ、これがさっき言ってた歌かな……。
甲子園のやつは……ページをスクロールしていく。これかな……あ、ほんとだ……7時間とか6時間とかある。これはちょっとずつ見た方がいいかも。
「あのね……実は短いのでおすすめのやつもあるの」
「……聴こうではないか」
すっと静かに差し出されたスマホ、画面には小さく映る樋口さんと……これはなんだろう。疑問符しか浮かばない中、配信は進んでいく。
「これね、シカになるゲーム」
「シカに、なる」
ムキッっとしたシカがカクカクしている世界で走ったり物を殴ったりしている。
私の知ってるゲームと全然違う……。
「40分くらいだから」
「さっきのより短いね」
「電車の中とかで見たらダメだから、ぜったいに家で見て」
力説する友人の声に嫌な予感しかしないので忠告は聞いておこう。
きっと、絶対、なにかがヤバいんだろう。
「じゃあまずシカ見てから甲子園見ようかな……」
「……じつはあともういっこ、シカのあとに見てほしいやつが」
再び差し出されるスマホ、樋口さんと黒髪の子と金髪の子、と、コアラ? クマ?
「さっきまでおすすめしてたのはでろーんのソロ配信なんだけど、これは他の人とのコラボでマリカーやってるやつ」
「マリカーなら分かるよ、昔やったことあるし」
「これもねーおもしろいんだよ……ほんとに」
罰ゲームありの過酷なマリカー対決であると友人は語った。あの……でもタイトルに『くそざこ』ってあるんですけど……。
「コラボ配信もね、おもしろいのたっくさんあるからハマったら見て」
「次会うときに、またおすすめ教えてよ」
もちろんと答える友人の顔がきらきらして見えたのは気のせいではないだろう。
*
カレンダーに入った新しい予定、半年よりも遥かに近い次の約束。
朝、気になっていたスカートの裾に付いた皺のことなんて忘れていた。
今日の記念配信見てみようかな……。
矢車りねの憂鬱
テーマ:『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』2022年12月16日放送回
みどど
――どうしてこうなった?
東京へ向かう電車の車中、そんなことばかりを考えていた。
事務所もあるし、遠北とも旅行に行ったことだってある。
慣れてもいないけれど、はじめてではない道のり。
ただ今回は違う。
何が違うって目的が違う。
というか呼ばれたのだ。
誰に?どこに?
ーー自然と背筋が伸びる。
樋口先輩が、やっているラジオに、だ。
にじさんじの大先輩。
にじさんじの一期生で、にじさんじではじめてソロでライブをして、にじさんじではじめてメジャーソロデビューをして、ラジオのパーソナリティをして……。
同じ事務所で、デビューも同じ2018年、なのにまるで別の世界に住んでるように感じる。
一対一での絡みやコラボも今まで一切ない。
ここまで聞くとなぜ矢車が呼ばれたのか全くわからないと思う。
にじさんじ甲子園、パワプロの大会で樋口先輩のチームに矢車の名前を借りたキャラが入った。
簡単に言うとこれだけなのだが……。
「……あっ、降りなきゃだわ」
ぼーっと考えを巡らせていたらもう目的地の最寄り駅に着いていた。
乗れば勝手に目的地へ導いてくれる電車と違い、降りた先では考える暇もなかった。
人混みを縫うように進みラジオの放送局へ向かう。
ーーえ?大丈夫?何言ってんのこいつ?みたいにならん?
急に不安が襲ってくるが、ここまで来て引き返せない、行くぞ、行くしかない。
「I、あの!」
◇◇◇
「ゆうた、緊張してる?」
「あ、はい……」
ゆうた。
矢車りねに一文字たりともかすっていない名前。
ゆうたと呼ばれ、返事をする私。
これがここに呼ばれた理由だ。
「そうは見えんけどなぁ」
からからと笑いながらも想像の何十倍も優しい声色と態度で樋口先輩が気遣ってくれる。
"ゆうた"
元を正せば自分がした配信のノリだ。
それを拾ってくれて、気軽に呼んでくれるようになったことが今回呼ばれたきっかけ。
今はおとながいっぱいの事前打ち合わせ中。
「はい!では事前打ち合わせを終わります!」
事前に聞いていたとおりの流れの台本。
大丈夫、予習済みだ。
「……ごめんなさい。というのは嘘です。」
「……え?」
「すいません、こっちがホンモノの台本です」
「え?」
「ゆうた、パーソナリティたのむわ」
「ええ?」
「……12月16日金曜日、時刻は夕方の6時を回りました。文化放送に来たらいきなりパーソナリティを任されました!矢車りねです!よろしくお願いします」
――どうしてこうなった?
ひとりごと
テーマ:5th記念ストーリー
ねむを
推しに会うため電車に揺られている。
とても暇だ。なるべく荷物を減らしたかったから本も持ってきていないし、スマホをいじってばかりいると充電が減ってしまうので景色を眺めつつ今日のライブに思いをはせる。
久々の現地参加が嬉しい。一度延期になってから今日まで長かったような、あっという間だったような。大人になるにつれて時間が早く過ぎるように感じると、誰しも耳にしたことがあると思う。ジャネーの法則だとか心理学で説明されているらしい。体感している気もするし、子ども時代に時間をゆっくり感じていたかぶっちゃけ覚えていない。でも、楽しい時間はあっという間とも言うから、時と場合ってことかもしれない。
ただ、大人になって『新しい』や『初めて』に触れる経験は確かに減ったと思う。オタク歴も年齢を重ねるに合わせて長くなったので、ライブやイベントの参加、遠征や聖地巡礼、オンラインで知り合った人と会う、グッズを買い漁るなどなど……。なかなかに経験してきた。
だから、樋口楓さんを知ってから初めてづくしの今がとても新鮮だった。そもそも自分がVtuberを好きになる未来がくるなんて想像していなかった、未知の領域に踏み込んだ感覚。ひとりでコメントを見ながらずっとお話したり、ゲームをしたり、誰かとコラボをしたり、ファンアートに反応したり。ファンが音楽を作ってそれを本人が歌うってどういうことなのと、困惑しっぱなしだった頃が懐かしい。
それでも、当初はいわゆるROM専というやつに近かった。何かのアニメやゲームが好きだった頃は、創作や感想をネットの海にひっそり流す程度はしていたけれど、好きな声優さんに直接関わることはほぼしてこなかった。ひとりの人間を応援する距離感がよく分からなかったし怖かった。なのに、樋口さんの魅力にどっぷり浸かっていく私はTwitterで専用アカウントを作り、本人に直接リプを送り、タグをつけて感想をつぶやくようになっていた。ラジオが始まると出来るだけお便りを送りたいと思い、ネタを探した。ちょっと嫌なことがあってもネタにすれば良いやと、気が楽になれた。現在、臆病の名残のせいでハンドルネームを複数使い分けようとした結果、若干ややこしくなってしまいちょっと後悔している。
話が脱線してしまったので戻すが、ネットでのあれこれは慣れてきても個別おしゃべり会の告知が出た時は悩みに悩んだ。声優さんのCDお渡し会などがあっても、一度も参加してこなかったオタクだ。私なんか推しと話すような人間じゃないし、そもそも視界に入りたくないというなんとも言えない気持ち悪い感情だけれど、分かってくれる人は多いと思いたい。それが今じゃ樋口さんとのおしゃべり会に数回参加させてもらっている。そのために美容室や眉サロンに行って、自分の身なりに気を配るまでになった。樋口さんがお雑談配信で「真っ黒な画面の先で、もしかしたら誰かが聞いているかもしれないからずっと話しかけていた」と言っていた時は、勇気を出して参加して良かったと本気で思った。
ビビりが、どうしてここまで積極的なオタクに変わったんだろう。
樋口さんは、不思議な存在だ。バーチャルなのに限りなくリアルに近い。隣の席のクラスメイト、友達のような存在だと本人は言う。ただのクラスメイトがメジャーデビューしてソロライブ開催して、アニメ、ドラマ、ゲームの主題歌を担当するなんてそんなことがあるかいと言いたくもなるが、どれだけすごい存在になっても距離を感じさせない、彼女の人柄であり魅力のひとつだと思う。
「自分の活動を通して、Vtuberをもっと知ってほしい」、ソロイベントでも大抵「これからもにじさんじをよろしくお願いします」と、締めの挨拶をする。私は樋口さんのそういったところがとても好きだ。社会は自分ひとりでは成り立っていないことを知っていて、周りへの感謝を忘れない。時に包み隠さず、時に言葉を選びながら思いを伝えてくれる姿に、微力でも活動の応援がしたいと思ったことがきっかけだったかもしれない。あとは、ただただ配信や歌に毎日元気をもらっているオタクがここにもいるぞ! と、伝えたくなったから。
そして、樋口楓と言えばライブだと思っている。最近は例のあれのせいでオンラインも主流になってきた。それはそれで便利でありがたい。でも、樋口さんのライブは現地で参加したい。サイリウムを振りたい。「君はステージに立つために生まれてきた子」だと、プロデューサーさんが彼女を励ますためにかけてくれた言葉が、ひとりのオタクに深く突き刺さっている。バーチャルだけどとても人間くさく生きている樋口さんだから、その勇姿を現地で焼き付けたいというクソ重感情がいつの間にか芽生えていた。
そんなこんなで、樋口さんを好きになって約4年ちょっと。次は5周年を迎える。オタク歴がほどほどにあった私でも、この4年で初めての経験も初めて感じる思いもあった。今日だってそう。いつも友人頼みだった私が初めてひとりでライブに参加するし、楓組やにじさんじファンの人に会うのも初めてだ。この先、もっともっとたくさんの初めてが待っていて、私のジンセイは更に充実するに違いない。
車内アナウンスが次の目的地を教えてくれた。私の降りる駅だ。
ポケットのスマホを確認すると、自然に視界に入るのは明るい色。買ったばかりのスニーカーは、樋口さんの春服衣装で実装されたものと同じブランドだけど、色は違う。
この楓色を履いて会いに行くのが夢だった。それが今日叶う。
コーラス参加メンバー
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ ああああ
テキストテキスト
by ryon
タイトルタイトル
by ryon
1万文字程度ってこれくらい
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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気軽にご参加下さい!
by ryon
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